5月下旬、新緑と苔が美しいという情報を入手したので、奥嵯峨の祇王寺を訪れました。
確かに祇王寺の境内は、緑一色に包まれていました。
まるで苔のじゅうたん
祇王寺は、JR嵯峨嵐山駅から西に20分ほど歩くと着きます。
京福電車の嵐山駅からも大体20分程度ですね。
嵐山駅付近は、観光客の方がたくさんいるのですが、祇王寺の辺りまで来ると人はまばらです。
案内板に従って、祇王寺の入口へと続く石段を上っていくと、冷気が漂ってきます。
夏もこれくらいひんやりしているとエアコンも必要ないのですが。
石段を上って入り口の門に到着。
拝観料は300円です。
大覚寺との共通拝観券は600円で、両方訪れる場合は200円得なので、こちらがおすすめ。
門をくぐると一面緑色の世界。
特に地面はじゅうたんを敷いたような感じで苔がびっしり。
所々に淡い木漏れ日が差し込み、苔に光と影ができています。
地面に石の造り物が置かれていましたが、苔とぴったり調和していますね。
緑色の光を放っているかのようなカエデの葉
境内に入ってから、ずっと緑色の空間を作り出しているのは、苔のじゅうたんだと思っていたのですが、どうやらカエデの葉の影響の方が大きそうです。
太陽の光が新緑に当たり、葉を透過して緑色の光となって境内を照らしていたんですね。
カエデの葉が網のように広がっている辺りは、暑い日差しを遮ってくれているので、ひんやりとしています。
境内に入ってから、ずっと苔の上で寝ている真っ白な猫がいたのですが、どうやらお目覚めのようです。
お寺で飼っているようで、名前はまろみちゃんというそうです。
お寺の方に伺ったところ、もう16歳のおばあさんだとか。
たくさんの方に写真を撮られていたのですが、特に逃げ出す気配もありませんでした。
いつものことなので、慣れているんでしょうね。
他にも境内には、吉野窓という円窓がある建物も建っています。
建物内は撮影禁止です。
吉野窓からは、カエデ、竹、苔を眺めることができ、また、障子を閉めると格子の影が虹色の光を作り出します。
この窓から庭の景色を眺めながら、コーヒーを飲むと美味しいんだろうなと思っていたのですが、どうやら、コーヒーのCMで吉野窓が使われたことがあるそうです。
どのようなCMなのかは知りませんが、もしかしたら以前にCMを観たことがあって、吉野窓を見た瞬間に頭の片隅にあった記憶が蘇り、コーヒーを飲みたくなったのかもしれませんね。
他にも建物の中には、本尊の大日如来、平清盛、白拍子の祇王などの木像が安置されています。
建物の中と苔の庭を一通り観たところで、祇王寺を出ることに。
お寺を出る前に苔のじゅうたんをもう一度撮影。
まだまだ、苔のじゅうたんを眺めていたかったのですが、時間がなかったので、諦めて帰ることにしました。
祇王寺の新緑については、「THE PHOTO DIARY by CANON」さんの以下の記事で写真が掲載されています。私が今回祇王寺に訪れようと思ったのも、この記事の写真を見たことがきっかけでした。
ぜひ、ご覧になってください。
なお、祇王寺の詳細については、下記のページを参考にしてみてください。
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