京都御所の秋の一般公開の後、西隣にある京都平安ホテルに立ち寄りました。
10月30日から11月16日までの期間、「府庁界隈 まちかどミュージアム」が開催されており、京都府庁近辺では様々な文化財を鑑賞できます。
拝観料が有料のところもあれば、無料のところもあります。
京都平安ホテルも、「府庁界隈 まちかどミュージアム」に指定されている施設であり、中庭の池泉回遊式庭園が無料で鑑賞できるんですよね。
これは見ておくべきでしょう。
小川治兵衛作の庭園
京都平安ホテルにある庭園は、江戸時代後期に造られたものです。
当時は公家屋敷があり、その中に造られた庭園だったのですが、大正時代に平安神宮の神苑を造営したことで有名な小川治兵衛によって改修されました。
昭和55年(1980年)には、京都平安ホテルの前身である平安会館の改築があり、その時にも改修され現在に至ってます。
中央の大きな池の周りには、日本庭園にふさわしい増築物がたくさんあります。
四阿(あずまや)は竹を中心に造られているので、庭園の雰囲気を壊さない落ち着いた建物となっています。
四阿の中はこんな感じです。
和の雰囲気を感じられます。
庭園内には、15基の灯籠があります。
形は様々で、六角雪見灯籠、春日灯籠、織部灯籠、山灯籠などが庭園のあちこちに立っていますよ。
手水鉢も、なかなか味わいのある姿をしていました。
庭の奥は斜面となっており、そこには滝が配されています。
京都平安ホテルの庭園の滝は、雄滝と呼ばれるもので、自然の滝の音にできるだけ近づけるように工夫されているとのこと。
確かに山の中にいるかのような静かな滝の音がします。
庭にはお稲荷さんも祀られていました。
商売繁盛のためにお参りをしておきましょう。
もしかしたら、京都平安ホテルのような立派なホテルを建てれるような事業家になれるかもしれませんよ。
池に映り込む建物
池の近くにはカエデも植えられているのですが、まだ時期が早いため、紅葉はしていませんでした。
庭園内には、様々な草花が植えられています。
紅梅、白梅、ジンチョウゲ、アセビ、ハナミズキ、ツツジ、キショウブ、ツワブキ、キンモクセイ、椿、センリョウ、マンリョウなど、四季を通していろんな草花を楽しめるようになっています。
この日は、雲ひとつない晴天で、また風も全くなかったことから、池の水面が鏡のようになっていました。
池に映り込む京都平安ホテルの姿が見事です。
錦鯉も優雅に泳いでいましたよ。
京都平安ホテルの庭園は、ラウンジでお茶を飲みながら鑑賞できます。
館内からの方が、ガラスで太陽の光の反射が抑えられており、眩しさがなかったですよ。