京の流しびな・2014年

毎年3月3日は、京都市左京区の下鴨神社で、「京の流しびな」が催されます。

その名のとおり、雛人形を境内を流れる御手洗川(みたらしがわ)に流す行事です。

私は、今回初めてこの行事を見に行きました。

どんな行事なのか、とても楽しみであります。

光琳の梅は3分咲き

京阪電車の出町柳駅から歩くこと約10分。

下鴨神社の参道に到着です。

入口には、「京の流しびな」と書かれた桃色ののぼりが立っていました。

京の流しびなののぼり

京の流しびなののぼり

春らしいですね。

参道を進み、楼門まで来ると、拝観者の姿が増え始めてきました。

楼門

楼門

そして、楼門をくぐると、境内は、人だらけの状態。

流しびなは、午前11時から行われます。

私が到着したのは、その15分ほど前だったので、出遅れた感は否めません。

行事が行われる御手洗川に向かう途中、ついでに光琳の梅も見ておきました。

光琳の梅

光琳の梅

まだ3分咲き程度ですね。

梅のアップ

梅のアップ

見頃になるのは、3月10日頃ではないでしょうか。

流しびな

十二単の着付けが終わり、お雛さまとお内裏さまも準備万端。

お雛さま(左)とお内裏さま(右)

お雛さま(左)とお内裏さま(右)

午前11時過ぎになって、流しびなの開始です。

神社の偉い方が、まず、流しびなを受け取ります。

流しびなを受け取る

流しびなを受け取る

そして、石段を下りて、御手洗川へ向かいます。

御手洗川へ

御手洗川へ

雛人形を流すところは、残念ながら人が多くて見ることができませんでした。

その後も、次々と雛人形が流されていきます。

そして、お内裏さまが御手洗川へ。

お内裏さま

お内裏さま

続いてお雛さまも御手洗川へ。

お雛さま

お雛さま

お二人仲良く並んで、雛人形を流します。

一緒に雛人形を流す

一緒に雛人形を流す

この後も、来賓の方や園児たちが雛人形を流していきます。

京都タワーのマスコットキャラクターのたわわちゃんも、雛人形を流していましたよ。

その模様は、4タワーブログで紹介されていますので、ご覧になってください。

さて、流された雛人形はどこに行くのかというと、光琳の梅の辺りに架かっている反り橋の付近に流れ着きます。

反り橋

反り橋

男雛と女雛が藁でできた皿のような器に乗っていますね。

流された雛人形

流された雛人形

この流しびなは、一般の方も先着100名に無料で進呈されます。

また、有料で授与していただけるので、一般の方も雛人形を流すことができます。

流しびなを見た後は、橋殿に飾られた雛人形を見ることに。

橋殿に飾られた雛人形

橋殿に飾られた雛人形

立派な雛人形ですね。

橋殿には昇殿できないので、遠くから撮影しました。

オレンジ色の照明に照らされているため、赤っぽく写っています。

売店にも、雛人形が飾られていました。

売店に飾られた雛人形

売店に飾られた雛人形

こちらは、間近で撮影できましたよ。

橋殿の雛人形と売店の雛人形を見て、気づいた方もいらっしゃると思いますが、男雛と女雛の位置が逆になっています。

橋殿の方は向かって右に男雛が飾られており、売店の方は向かって左に男雛が飾られています。

一般的には、向かって左に男雛を飾りますが、昔は、向かって右に男雛を飾っていたんですよね。

現代の向かって左に男雛を飾るようになったのは大正から昭和にかけてです。

明治24年(1891年)に全国の学校で天皇と皇后の御真影を拝礼するように義務付けられました。

外国では、偉い人は左とされていたので、明治天皇と皇后さまの御真影も、それにならい、向かって左に天皇陛下、右に皇后陛下が並んで撮影されました。

それがきっかけとなり、大正以降に三越や高島屋などのデパートが雛人形を飾るときに向かって左に男雛を、右に女雛を配置するようになったそうです。

ただ、京都だけは伝統を守り、今も向かって右に男雛、左に女雛を飾っています。

なので、本来は、京都の飾り方が正しいと言えそうですね。

なお、下鴨神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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