京都市東山区の清水寺を訪れた時に一緒に参拝しておきたいのが地主神社(じしゅじんじゃ)です。
地主神社は、清水寺の中に建っている神社なので、清水寺の拝観受付で拝観料300円を納めなければお参りすることができません。
せっかく拝観料を納めているのですから、見れるものは見ておきたいですね。
また、地主神社は京都最古の縁結びの神社として有名で、若い女性に特に人気があり、本殿は良縁を祈願する人が後を絶ちません。
賑わう境内
私が地主神社に訪れたのは、京都に大雪が降った翌日です。
地主神社の鳥居の前では、サザンカが満開になっていましたよ。
地主神社の入口は、見るからに縁結びの社といった感じ。
鳥居をくぐり急な石段を上った先には、縁結びのご利益を授けてくれる大黒さまがいらっしゃいます。
その後ろには、大黒さまに助けられた因幡の白兎も2本足で立っています。
「えんむすび」と書かれた金色の小槌。
いかにも良縁のご利益を授けてくれそうですね。
地主神社の境内は、いつも通り参拝者で賑わっています。
今まで何度も訪れていますが、人が少ない時は一度もありません。
境内の奥から清水寺の本堂を見ました。
真っ白な雪が屋根に積もっていますね。
清水寺の雪景色は、頻繁に見ることができないので貴重な景色です。
人形祓いと良縁大黒
いつもは混んでいて、本殿にはお参りの列ができているのですが、この日は、誰もお参りをしていませんでした。
なので、本殿の写真を1枚撮影。
人が写っていない本殿の写真も貴重です。
本殿の近くには、人形(ひとがた)が置かれています。
この人形は、人形祓いのためのものです。
人形に息を吹きかけ、身代わりとして水に流すと、悪運、悪縁、病気など様々な悩み事をとりはらうことができるそうです。
奈良時代は魔除けとして、宮廷でも行われていたとか。
人形は、近くに置かれている桶の中に流します。
水の中に入れると人形は溶けてなくなります。
桶の中は、人形が溶けて白く濁っていましたよ。
どなたが人形祓いをしたのかわかりませんが、これで厄払いができたのではないでしょうか。
人形祓いで悪縁を断った後は、良縁大黒にも祈願しておきましょう。
良縁大黒に結ばれている紅白の糸は、契(ちぎ)り糸です。
紅は女性、白は男性の名前を書き、良縁大黒に結んで縁結びの祈願をします。
恋の成就を願って参拝した方たちの絵馬もたくさんありますよ。
毎月第1日曜日にえんむすび地主祭りで祈願されるそうです。
授与していただけるお守りも、縁結びに関するものが多いですね。
恋をかなえる星座守なんていうのもありましたよ。
お守りが展示されているところには、大きな白兎もいました。
なかなか愛嬌のある表情をしています。
この白兎も、参拝者の縁結びに協力してくれているのでしょうね。
縁結びの祈願をしに京都に訪れるなら、地主神社に参拝してはいかがでしょうか。
人形祓いで悪縁を断ち、良縁大黒で縁結びを祈願すれば、願い事が成就するかもしれませんよ。