毎年、1月17日は初観音です。
初観音は、17日から18日にかけて観音様にお参りをするものです。
正月の初詣と比較すると、初観音の参拝者は少なめですが、それでも、他の日と比べると、多くの人でにぎわいます。
ということで、1月17日に京都市東山区の六波羅蜜寺に観音さまを拝んできました。
本堂に祀られている十一面観音立像
六波羅蜜寺は、京阪電車の清水五条駅から北東に10分ほど歩いた辺りに建っています。
六波羅蜜寺は、都七福神めぐりのひとつでもあり、境内には弁財天が祀られています。
まずは、その弁財天にお参り。
弁財天は技芸上達のご利益を授けてくれるので、習い事をされている方は、参拝しておくと良いでしょう。
弁天堂の隣に立つ大きなお堂が本堂です。
この中に十一面観音立像が祀られています。
天暦5年(951年)に京都では疫病が流行しました。
この疫病を鎮めるため、空也上人が十一面観世音菩薩立像を刻み、荷車に安置して、市中をめぐり、踊念仏を行ったと伝えられています。
空也上人は、病人に昆布と梅干を入れたお茶を飲ませ、これが正月三箇日に振る舞われる皇服茶(おうぶくちゃ)の始まりとされています。
現在、本尊として祀られている十一面観音立像は、空也上人が刻んだものなんですね。
しっかりお参りしておけば、病気にかからず元気に1年間過ごせそうです。
境内の様子
観音さまにお参りを済ませ、境内を散策することに。
六波羅蜜寺には、都七福神めぐりの弁財天だけでなく、銭洗い弁財天も祀られています。
その銭洗い弁財天は、境内の奥にあるお堂の中にいらっしゃいます。
たくさんの参拝者がお堂の中に入っていきますね。
銭洗い弁財天は、金運御守を授かってザルに入れたお金を洗い金運を祈願するという、ちょっと変わった弁天さまです。
参拝者の方たちが、洗ったお金を乾かして財布の中に入れていました。
お堂の中には勝運を授けてくれる水掛不動尊も祀られていますよ。
本堂の正面にいる牛は、なで牛です。
自分の体で具合の悪いところがあれば、牛の同じ個所をなでると良いそうです。
なで牛の近くには、真っ赤なナンテンの実がありました。
冬のお寺は、どこも殺風景なのですが、ナンテンの赤い実があると、境内を少し明るくしてくれますね。
六波羅蜜寺にお参りをした時は、平清盛の塚と阿古屋塚も見ておきたいです。
六波羅蜜寺が建つ辺りは、平安時代末期に平家の邸宅がありました。
隣の阿古屋塚も平家とかかわりのあるものです。詳細は以下の過去記事をご覧ください。
お参りを済ませたので、境内から出ました。
六波羅蜜寺の本堂は、境内からだと、全体を写真に収めるのが難しいのですが、外からだと写すことができます。
外から見ると、あらためて本堂の大きさに気づかされますね。
なお、六波羅蜜寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。