京都市左京区に日吉神社という神社が建っています。
この神社は、古くから魔除けの神さまとして信仰されており、「日々吉の暮し」のあらたかな霊験が社名にもあらわれています。
また、境内には、魔除けにかかわるある動物も祀られており、これがなかなか愛嬌があるんですよね。
鳥居のそばにいるまさるくん
日吉神社は、市バス「錦林車庫前」から西に5分ほど歩くと、到着します。
入口には、神社らしく石造りの鳥居があります。
その鳥居の左側にいるのが、猿の「まさるくん」です。
そう、ある動物というのは猿のことだったんですね。
まさるとは、「魔去る」からきています。
日吉神社の神さまのお使いが猿ということなので、まさるくんが祀られているのでしょう。
なかなか凛々しい姿をしています。
境内には、背の高い神木があります。
それほど広くない境内で、この神木は、とても目立ちます。
境内の一段高いところに拝殿や本殿といった社殿が建っています。
日吉神社は、平安時代に比叡山から日吉の神を勧請(かんじょう)したと伝わっています。
近くに建つ真如堂の守護神ともされていたということです。
厄除のために本殿にしっかりとお参りをしておきましょう。
桃を抱く猿と子猿を抱く猿
お参りをしようと本殿の前に向かうと、その左右に真っ白な狛猿が鎮座していました。
以前に訪れた時には、いなかったんですけど。
このピカピカな感じからすると、つい最近、やって来たようですね。
右側の口を開けた阿形(あぎょう)の狛猿は、桃を抱いています。
古来より桃は、魔除厄除の果物とされていることから、両手で抱いているのでしょうね。
左側の口を閉じた吽形(うんぎょう)の狛猿は、子猿を抱いています。
こちらの狛猿は、子育てのご利益を授けてくれるのでしょうか。
親子そろって、すました顔をしていますね。落ち着きのある親子です。
本殿に魔除のためのお参りを済ました後、境内の北側に移動。
こちらには、滝不動明王が祀られた祠があります。
その祠の手前にも、親子の猿がいましたよ。
こちらは、親猿が子猿を背負っています。
子猿は、落ちないようにしっかりとつかまっていますね。
なんとも可愛らしい親子です。
鳥居脇のまさるくん、本殿前の狛猿、滝不動明王の親子の猿と、日吉神社には、たくさんの猿がいます。
これだけたくさんの猿がいる日吉神社にお参りしたら、魔も去ってくれそうです。