12月中旬に京都府八幡市の石清水八幡宮に参拝した後、男山を下山し、神應寺(じんのうじ)を訪れました。
神應寺は、宇佐八幡から八幡神を男山に勧請(かんじょう)した行教によって創建された石清水八幡宮とも縁があるお寺。
毎年11月末から12月上旬にかけてが紅葉の見ごろ時期なのですが、まだ名残の紅葉を見られるだろうと思い参拝することにしました。
秋が終わったことを告げる境内
京阪電車の石清水八幡宮駅から南に約5分歩くと、神應寺の山門の前に到着します。
石清水八幡宮の本殿からだと裏参道を歩いて下りた場合、20分近くかかります。
山門をくぐった先に急な石段が待ち構えているので、石清水八幡宮から神應寺に行く場合は、体力を温存するためケーブルで下山した方が良いでしょう。
そう言いながら、私は歩いて下山したんですけどね。
神應寺の石段脇には多くの木が植わっています。
そのため、春から秋にかけては、木々で日射しが遮られるのですが、12月に入って葉が散り、幾分明るさを覚えます。

石段
カエデは、まだ紅葉していましたが、石段脇は散り紅葉が盛ん。
秋の終わりを告げるような光景です。
石段を上った先に境内があり、正面に本堂が建っています。

本堂
境内は、イチョウもカエデも散り殺風景に。
来るのが1週間遅かったですね。
まずは本堂にお参りをしましょう。
本堂から眺める境内。

境内
薄っすらと射す西日が、切なさが込み上げてくるような情景を演出し、無人の境内を一段と寂しいものにしていました。
まだ午後3時前ですが、この時期になると日射しが淡い茜色。
12月が忙しく感じるのは、日が落ちるのが早いのも一因じゃなかろうか。
冬の到来を感じさせるセンリョウの実。

センリョウ
そして、ナンテンも同じような赤い実をたくさん付けています。

ナンテン
葉がなくなった木とともに見る鐘楼も、しんみりとさせますね。

鐘楼
杉山谷不動堂の紅葉も終わりが近い
神應寺境内から奥の院の杉山谷不動堂を目指し、男山の奥に入っていきます。
途中、男山の散策路に入り、1本だけ見ごろを保っていた紅葉を観賞。

見ごろを保つ紅葉
12月になっても残るモミジは、透けて向こうが見えそうなほど薄く感じます。
散り際ほど、赤色やオレンジ色がはかなく美しい。
杉山谷不動堂に向かう参道に戻り、山奥へ進んでいきます。
奥に行くほど、カエデに葉が残っており、参道わきのドウダンツツジの紅葉も見ごろを保っていました。

ドウダンツツジの紅葉
とは言え、そろそろ紅葉の終わりが近そうで、葉に元気がなくなっているようです。
山に抱き抱えられるように建つ杉山谷不動堂が見えてきました。

杉山谷不動堂
右側の斜面にサザンカが植わっているのですが、腰ほどの高さで伐られ残念な姿に。
このサザンカは、今の時期にたくさんの花を咲かせ見ごたえがあったんですけどね。
枯死したのでしょうか。
もう一度サザンカを見たかったなと思いながら不動堂にお参り。
この日は、隣の観音堂の戸が閉まっており、観音さまは拝めませんでした。
不動堂の前の参道を東に歩き、出口へと向かいます。
地蔵堂越しに山の斜面を見上げると、踏ん張るように散るのをこらえているモミジ。

地蔵堂と紅葉
このモミジが散ると、本格的に冬が始まりそうです。
12月中旬の神應寺は、まだ紅葉が残っていましたが、終了間近でした。
私以外参拝者はおらず静かで、どこか心細く感じましたよ。
なお、神應寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。