神應寺に終了間近の紅葉を見に行った・2025年

12月中旬に京都府八幡市の石清水八幡宮に参拝した後、男山を下山し、神應寺(じんのうじ)を訪れました。

神應寺は、宇佐八幡から八幡神を男山に勧請(かんじょう)した行教によって創建された石清水八幡宮とも縁があるお寺。

毎年11月末から12月上旬にかけてが紅葉の見ごろ時期なのですが、まだ名残の紅葉を見られるだろうと思い参拝することにしました。

秋が終わったことを告げる境内

京阪電車の石清水八幡宮駅から南に約5分歩くと、神應寺の山門の前に到着します。

石清水八幡宮の本殿からだと裏参道を歩いて下りた場合、20分近くかかります。

山門をくぐった先に急な石段が待ち構えているので、石清水八幡宮から神應寺に行く場合は、体力を温存するためケーブルで下山した方が良いでしょう。

そう言いながら、私は歩いて下山したんですけどね。

神應寺の石段脇には多くの木が植わっています。

そのため、春から秋にかけては、木々で日射しが遮られるのですが、12月に入って葉が散り、幾分明るさを覚えます。

石段

石段

カエデは、まだ紅葉していましたが、石段脇は散り紅葉が盛ん。

秋の終わりを告げるような光景です。

石段を上った先に境内があり、正面に本堂が建っています。

本堂

本堂

境内は、イチョウもカエデも散り殺風景に。

来るのが1週間遅かったですね。

まずは本堂にお参りをしましょう。

本堂から眺める境内。

境内

境内

薄っすらと射す西日が、切なさが込み上げてくるような情景を演出し、無人の境内を一段と寂しいものにしていました。

まだ午後3時前ですが、この時期になると日射しが淡い茜色。

12月が忙しく感じるのは、日が落ちるのが早いのも一因じゃなかろうか。

冬の到来を感じさせるセンリョウの実。

センリョウ

センリョウ

そして、ナンテンも同じような赤い実をたくさん付けています。

ナンテン

ナンテン

葉がなくなった木とともに見る鐘楼も、しんみりとさせますね。

鐘楼

鐘楼

杉山谷不動堂の紅葉も終わりが近い

神應寺境内から奥の院の杉山谷不動堂を目指し、男山の奥に入っていきます。

途中、男山の散策路に入り、1本だけ見ごろを保っていた紅葉を観賞。

見ごろを保つ紅葉

見ごろを保つ紅葉

12月になっても残るモミジは、透けて向こうが見えそうなほど薄く感じます。

散り際ほど、赤色やオレンジ色がはかなく美しい。

杉山谷不動堂に向かう参道に戻り、山奥へ進んでいきます。

奥に行くほど、カエデに葉が残っており、参道わきのドウダンツツジの紅葉も見ごろを保っていました。

ドウダンツツジの紅葉

ドウダンツツジの紅葉

とは言え、そろそろ紅葉の終わりが近そうで、葉に元気がなくなっているようです。

山に抱き抱えられるように建つ杉山谷不動堂が見えてきました。

杉山谷不動堂

杉山谷不動堂

右側の斜面にサザンカが植わっているのですが、腰ほどの高さで伐られ残念な姿に。

このサザンカは、今の時期にたくさんの花を咲かせ見ごたえがあったんですけどね。

枯死したのでしょうか。

もう一度サザンカを見たかったなと思いながら不動堂にお参り。

この日は、隣の観音堂の戸が閉まっており、観音さまは拝めませんでした。

不動堂の前の参道を東に歩き、出口へと向かいます。

地蔵堂越しに山の斜面を見上げると、踏ん張るように散るのをこらえているモミジ。

地蔵堂と紅葉

地蔵堂と紅葉

このモミジが散ると、本格的に冬が始まりそうです。

12月中旬の神應寺は、まだ紅葉が残っていましたが、終了間近でした。

私以外参拝者はおらず静かで、どこか心細く感じましたよ。

なお、神應寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。