7月15日の夕刻に京都市東山区の八坂神社に参拝しました。
この日は、午後8時から祇園祭の宵宮祭(よいみやさい)が行われ、本殿から舞殿に奉安されている神輿に祭神が遷されます。
宵宮祭を見るのは今回が初めてです。
夕暮れ時の境内
八坂神社には、京阪電車の祇園四条駅から四条通を東に約5分歩くと到着します。
この日は、夜に青龍神水宵宮祇園大茶会が四条通で行われていたので、車道は歩きたい放題でした。
時刻は午後6時30分頃。
八坂神社の西楼門前は、大勢の人で賑わっていました。

西楼門
境内も人が多く、お店も大繁盛のようですね。
まずは本殿にお参り。
その後は、本殿の正面に建つ舞殿に奉安されている3基の神輿を眺めます。

舞殿の神輿
いつもながら、ぴかぴかの金色。
7月10日の神輿洗式の後、17日の神幸祭まで、舞殿で神輿を見られますよ。
宵宮祭まで、まだまだ時間があるので、八坂神社周辺を歩いて時間を潰し、午後7時頃に再び境内に戻って来ました。
すでに本殿と舞殿には近づけないようにチェーンが張られていました。
暮れ行く空と舞殿の灯りが情緒を感じます。

薄暗くなった境内
暗闇の中で行われる宵宮祭
午後7時40分頃から、宵宮祭に参列する方々や神職の方が本殿に入っていきます。

本殿に向かう神職たち
そして、午後7時55分頃から本殿の中で宵宮祭が始まりました。

本殿
外からでは中の様子はわかりにくいですが、太鼓が鳴ったり、雅楽の演奏が聞こえてきます。
そして、何度か二拝二拍手一拝が行われていました。
宵宮祭は、厳粛な行事であることから撮影は禁止で、カメラやスマホの電源も切る必要があります。
そのため、ここからは、文章のみの説明になります。
15分ほど本殿で神事が行われ、境内の灯りが全て消されました。
参拝者がどよめいています。
本殿からは、ジャララランという和琴(わごん)の神秘的な音が聞こえてきます。
そして、本殿中央の階段から、「おー」という声とともに蚊帳のような白い布に包まれて数人の神職の方が降りてきました。
数人の神職の方たちは、そのまま正面の舞殿に昇っていきます。
「おー」の声が一定の間隔で聞こえてきます。
白い布に包まれているのは、素戔嗚尊(すさのおのみこと)、櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、八柱御子神(やはしらのみこがみ)の三柱の祭神のようです。
最初に舞殿の中央に奉安されている中御座の神輿に素戔嗚尊の御神霊が遷されます。
次いで舞殿の東側に奉安されている東御座の神輿に櫛稲田姫命の御神霊、西側に奉安されている西御座の神輿に八柱御子神の御神霊が遷されていきました。
舞殿上では、人が動く姿が薄っすらと見えるだけで、何が行われているのかは参拝者からはわかりません。
神職たちが本殿に戻ると、再び境内が明るくなりました。
灯りが点くと、参拝者から拍手が起こります。
果たして拍手は正解なのでしょうか。
この後も、本殿で何やら神事が行われた後、神職や関係者の方が外に出てきました。
そして、舞殿の南側で整列します。

本殿から出てくる神職たち
まずは、神職の方が、舞殿に奉安された神輿に二拝二拍手一拝をします。
そして、関係者の方々も次々に二拝二拍手一拝。

神輿にお参りする関係者
この間に本殿と舞殿では、後片付けが行われています。

片付け中の本殿
本殿の中央の階段は板で隠され、賽銭箱が設置され、鈴も下ろされます。
舞殿の階段も板で隠され、後片付けは終了。
張られていたチェーンが撤去され、参拝者が自由に境内を移動できるようになりました。
さっそく、祭神が遷されたばかりの神輿のもとへ。

神輿にお参り
お賽銭を入れてお参りをしましょう。
この後、17日の神幸祭で寺町四条の御旅所に神輿が遷され、24日の還幸祭で八坂神社に戻って来ると、御神霊遷し(みたまうつし)が行われ、祭神は神輿から本殿に戻ります。
それまでは、3基の神輿に祭神が祀られていますから、神輿にお参りをしましょう。
宵宮祭が終わった後の境内は人が多く、大変賑わっていました。

暗くなった境内
四条烏丸の宵山に行く人が多いと思ったのですが、八坂神社の宵宮祭を見に来る人も意外とたくさんいるんですね。
宵宮祭は約40分で終了しました。
灯りが消えた境内は真っ暗闇かと思ったのですが、空が晴れていたためか、割と境内全体が明るく感じました。
それでも、御神霊を神輿に遷している間は、とても厳かな雰囲気が漂っていましたよ。
なお、八坂神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。