長刀鉾の鉾建てが始まる・祇園祭2025年

7月9日に八坂神社に祇園祭のはも道中を見に行った後、四条通を西に約15分歩き、四条烏丸近くの長刀鉾(なぎなたほこ)の町会所を訪れました。

例年だと、祇園祭の前祭(さきまつり)の鉾建ては7月10日から始まるのですが、今年は、長刀鉾だけ1日早い9日から鉾建てが始まっています。

まだ鉾建て初日なので、あまり作業は進んでいないでしょうが、その様子を見に行くことに。

骨組みだけの長刀鉾

長刀鉾は、地下鉄の四条駅、または、阪急電車の烏丸駅を出て四条通を東に3分ほど歩いたところで建てられています。

時刻は、午後3時30分頃。

四条通の一部が交通整理され、青色と赤色のカラーコーンがいくつも並べられていました。

交通整理がされた四条通

交通整理がされた四条通

カラーコーンに守られるように長刀鉾が建てられていますね。

鉾建て中の長刀鉾

鉾建て中の長刀鉾

建設中の長刀鉾の向こうには、会所の建物。

7月5日には長刀鉾長稚児舞披露がありましたが、今年は見に行けませんでした。

長刀鉾町の会所

長刀鉾町の会所

南西から見る長刀鉾。

さすがに鉾建て初日なので、この距離からだと何が建てられているのかよくわかりませんね。

南西から見る長刀鉾

南西から見る長刀鉾

四条烏丸の横断歩道を北に渡り、長刀鉾の西側にやって来ました。

テレビ局のカメラも何台か見られます。

西から見る長刀鉾

西から見る長刀鉾

今年は1日早く鉾建てが行われているのでマスコミも注目しているのでしょう。

長刀鉾の足元にはたくさんの縄があります。

長刀鉾の足元

長刀鉾の足元

祇園祭の鉾は、釘やねじを一切使わず、縄だけで木材を組んでいく縄がらみという手法が用いられています。

今年、長刀鉾の鉾建てを1日早めた理由には、伝統技術の継承があります。

新型コロナウイルスの流行で祇園祭の規模が縮小された時も、技術継承のために鉾建てを行っていましたね。

昨年は鉾建てに長時間かかり、また、近年の猛暑から、1日の作業時間を短くすることなども、鉾建ての日程を早めた理由だそうです。

足場に数人が乗り、着々と作業が進んでいます。

作業中

作業中

まだ完成には時間がかかりそうですが、7月12日の午後3時30分から長刀鉾の曳初めが行われます。

その時には、立派な姿を見せてくれることでしょう。

東から見る長刀鉾

東から見る長刀鉾

ちなみに曳初めは、一般の参加もできますよ。

大船鉾の龍頭

鉾建て中の長刀鉾から少し東に歩いたところにある大丸の入り口付近では、恒例の大船鉾(おおふねほこ)の龍頭の展示が行われていました。

後ろの提灯の灯りに照らされ、金色の龍頭が輝いていますね。

大船鉾の龍頭

大船鉾の龍頭

大船鉾の龍頭は、京都市東山区の瀧尾神社の龍をモデルにして復元されました。

瀧尾神社は大丸とも縁があり、大船鉾の龍頭が展示されるのは、それも関係しているのかもしれませんね。

横から見ると、奥のガラスにも龍頭が映っており、2つ展示されているかのように見えましたよ。

横から見る龍頭

横から見る龍頭

24日の後祭の山鉾巡行で大船鉾の舳先に龍頭が設置されますが、今年は、大金幣が取り付けられる予定ですから、龍頭が付いた大船鉾を見られるのは来年ですね。

四条通では、祇園囃子が聞こえ、本格的な夏の到来を感じられましたよ。

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