藤森神社に駈馬神事を見に行ってきた・2025年

5月5日に京都市伏見区の伏見桃山城に新緑とツツジを見に行った後、北西に約30分歩き、藤森神社(ふじのもりじんじゃ)に参拝しました。

藤森神社では、毎年5月1日から5日にかけて藤森祭(ふじのもりさい)が催されます。

5日には、神幸祭が行われ神輿が氏子地区を練り歩くとともに境内では、駈馬神事(かけうましんじ)も行われます。

今回、藤森神社を訪れたのは、駈馬神事を見るためであります。

大混雑の境内

藤森神社には、京阪電車の墨染駅から北東に約5分歩くと到着します。

JRの藤森駅からだと西に徒歩約5分です。

駈馬神事は、午後1時と午後3時の2回行われ、私は、午後1時の駈馬神事を見るため、12時15分頃に藤森神社にやって来ました。

南の鳥居付近は、参拝者がたくさんいますね。

鳥居

鳥居

藤森神社に向かっている時から人が多かったですが、境内は大混雑しています。

参道

参道

参道や本殿付近にお店もたくさん出て、非常に賑わっていましたよ。

普段は静かな藤森神社も、藤森祭の期間は活気に満ちています。

まずは本殿にお参り。

本殿

本殿

社務所付近では、駈馬神事の準備が行われており、馬に鞍などが取り付けられていました。

馬の準備

馬の準備

時代行列

藤森祭の案内によると、駈馬神事は、藤森神社の祭神の早良親王が天応元年(781年)に陸奥の反乱に対し征討将軍の勅を受け、藤森神社に祈誓出陣した際の擬勢をかたどったものとのこと。

室町時代には、衛門府出仕の武官により5月5日の深草祭(藤森祭)に奉納されました。

江戸時代になると、伏見奉行所の衛士警護の武士や各藩の馬術指南役などにて祝意を表す寿の一字書きや藤下がり、手綱潜り等の他、数種の技を競い合いました。

明治になると、藤森神社の氏子に引き継がれ、毎年5月5日の藤森祭に駈馬神事が行われています。

午後1時となり、本殿で神事が始まりました。

そして、15分ほどすると、駈馬神事が行われる参道に時代行列がやって来ます。

時代行列

時代行列

時代行列は、室町時代から江戸時代の衣装を着用しています。

子どもたちも、時代行列に参加していますね。

子どもたち

子どもたち

そして、馬も次々に鳥居に向かって進んでいきます。

鳥居に向かう馬

鳥居に向かう馬

時代行列は、鳥居に到着すると、再び、割拝殿に戻っていきます。

馬たちもいったん割拝殿に戻ります。

鳥居から戻ってくる馬

鳥居から戻ってくる馬

参道を駈ける馬

今年の駈馬神事では3頭の馬が参道を駆けます。

1頭につき5回駈けるということですから、合計15回、馬が疾走する姿を見られます。

馬は2騎ずつ、鳥居へと向かい、順番に参道を割拝殿に向かって走ります。

最初は、馬にどこまで走れば良いのかを教える素駈けが行われます。

素駈け

素駈け

素駈けとはいえ、馬が走るスピードはとても速いです。

素駈けの後は、乗り手が馬上で様々な技を披露しながら、馬が駈けていきます。

敵矢に当たったと見せて駈ける藤下がり、矢の降りしきる中、体を伏せて駈け抜ける手綱潜り、前線より後方へ情報を送って駈ける一字書きを見ることができましたよ。

今年初めて駈馬神事に参加した少年もおり、ゆっくりではあるものの、参道をまっすぐ駈け抜けていました。

駈馬神事は、藤森神社駈馬保存会により伝統が受け継がれており、将来を担う少年も、こうやって行事に参加しながら技を磨いていくんですね。

馬は、当日に借りてくるようで、駈馬神事はぶっつけ本番で行われます。

そのため、必ずしも技を披露できるとは限らないとのこと。

そんな条件の中でも、乗り手は様々な技を披露してくれました。

手綱潜り

手綱潜り

沿道からは、乗り手に盛大な拍手が贈られ、駈馬神事は無事に終了しました。

駈馬神事の内容は動画にも収めていますので、ご覧になってください。

午後1時の駈馬神事は非常に観覧者が多く、良い場所で見るのが難しかったです。

午後3時からの駈馬神事の方が、人が少ないのかもしれません。

次回、藤森祭を見に来た時は、神輿渡御も見たいですね。

なお、藤森神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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