京都市上京区の京都御所は、もっとも古都の風情を感じられる観光名所の一つです。
かつては、春と秋に一般公開が行われるだけでしたが、現在は、通年公開となり、月曜日とその他の特定の日を除けば、いつでも拝観できるようになりました。
そのため、四季折々の京都御所の景色を楽しめます。
春の京都御所
春の京都御所は、やはり桜ですね。
京都御所がある京都御苑内には多くの種類の桜が植えられており、3月中旬から4月下旬まで楽しめます。
特に見ておきたいのは、紫宸殿(ししんでん)の右前に植わっている左近の桜です。
紫宸殿はとても大きな建物ですが、左近の桜もそれに負けないほど立派な樹形をしています。
左近の桜は、ヤマザクラで、ソメイヨシノと同じ時期に花を咲かせます。
春は、左近の桜が満開になった時に京都御所を訪れたいですね。
また、拝観の最後にも、多くの枝垂れ桜があり、こちらも華やかですよ。
夏の京都御所
夏の京都御所は、緑が美しいです。
特に御池庭(おいけにわ)と御内庭(ごないてい)は、多くの木々が植わっているため、夏は緑がいっぱいになります。
御池庭に映る木々の緑と青空も美しいですね。
ただ、京都御所内には日差しを遮るものがほとんどないので、夏の拝観は非常に暑いです。
そのため、訪れるなら6月が良いですね。
御池庭と御内庭には、常緑樹の松も多く植わっているので、1年を通して比較的緑色ですよ。
秋の京都御所
秋の京都御所は、所々で紅葉が見られます。
御池庭と御内庭にカエデが割と多く植えられていますが、庭園全体が真っ赤になるような紅葉ではなく、緑色の松の間に赤色が見えるといった感じです。
それが、上品に思える人もいるのではないでしょうか。
11月の京都は人が多いですが、京都御所は広々としているので、それほど混雑しないのも良いですね。
京都御苑内でも、紅葉が見られるので、紅葉狩りにおすすめですよ。
冬の京都御所
冬の京都御所は、そろそろ春になろうかという2月中旬以降に梅を見ることができます。
拝観の最後の方にある御三間(おみま)の近くには、紅梅と白梅が並んで植えられており、同じ時期に見ごろを迎えます。
京都御所の建物を背景に見る梅には気品があり、海外からの旅行者にも人気です。
また、冬には、椿も花を咲かせますから見ておきたいですね。
京都御苑内の西側には梅林もあり、2月上旬から3月中旬にかけて華やかになります。
梅林も冬に京都御所を拝観した際には見ておきましょう。
以上、京都御所の春夏秋冬でした。
なお、京都御所の詳細については以下のページを参考にしてみてください。