10月初旬に京都市東山区の粟田神社に参拝した後、北に約5分歩き、仏光寺本廟(ぶっこうじほんびょう)を訪れました。
仏光寺本廟は、四条烏丸に建つ仏光寺の親鸞聖人の廟所です。
境内の大部分は墓地となっていることから、訪れる人の多くはお墓参りで、観光客や旅行者の姿はあまり見られません。
涼しげな噴水
仏光寺本廟には、地下鉄の東山駅から東に約10分歩くと到着します。
仏光寺本廟の石段の前にやって来ました。
石段の上には、唐門が建っています。
唐門をくぐって境内へ。
参道の向こうには、借景にしているかのように小高い山が見えます。
この日も人がおらず、境内は静かですね。
まずは本堂にお参りをしましょう。
仏光寺本廟の創建は、元禄年間(1688-1704年)で、本山から廟堂を移したことに始まり、東山廟所とも呼ばれています。
この日は、最高気温が30度を超える暑い日だったので、本堂の前の噴水が涼しげに見えました。
10月に入り、京都はようやく涼しくなってきましたが、まだ秋らしい涼しさではないですね。
本堂の南には、親鸞聖人の御真骨を安置した御廟(おたまや)があります。
御廟の前に供えられた花。
御廟の頭上の空には、薄っすらと雲がかかっており、秋らしくなっていました。
御廟の前に植えられている松の近くには、「三条小鍛冶宗近之古跡」と刻まれた石碑が立っています。
仏光寺本廟や先ほど訪れた粟田神社は、平安時代の刀匠である三条小鍛冶宗近の旧跡と伝わっています。
祇園祭の長刀鉾の鉾頭にある長刀は、三条小鍛冶宗近が娘の疾病治癒を感謝して鍛造し八坂神社に奉納したものといわれていますね。
御廟付近から眺める唐門と空。
唐門の西側に休憩所があるので、少し休んでいきましょう。
休憩所には戸がないのですが、冷房に電源が入っており、涼しい風が吹き出していました。
また、テレビも設置されていて、仏光寺本廟の紹介やLINEの友達登録の方法が解説されていましたよ。
休憩所の近くには、エレベーターもあり、これに乗れば唐門の前にあった石段を上り下りする必要がありません。
それほど急な石段ではないのですが、お年寄りの方は、無理せずエレベーターを使った方が良いでしょう。
時代とともにお寺も変わりつつありますね。
そろそろ仏光寺本廟から出ましょう。
休憩所で休ませてもらったことで、体が涼しくなりました。
この後は、日向大神宮に萩を見に行きます。
なお、仏光寺本廟の詳細については以下のページを参考にしてみてください。