2月上旬に京都市下京区の文子天満宮に梅を見に行った後、西に約3分歩き、東本願寺に参拝しました。
東本願寺は、京都駅の近くに広大な敷地を持つ浄土真宗のお寺です。
便利な場所にあること、そして、とても目立つことから、いつも境内には旅行者や観光客の姿がありますね。
冬の空と諸堂
東本願寺には、京都駅から北に約5分歩くと到着します。
烏丸通の東側から信号が青に変わるのを待つ間、東本願寺の御影堂門(ごえいどうもん)を眺めます。
遠くからでも、立派な門だとわかります。
空気が冷たく、まさに冬といった気候。
空には大きな雲が浮かんでいますが、青空も見え、割と清々しい天気であります。
信号を渡り、御影堂門をくぐります。
御影堂門の先には、これまた大きな御影堂が建っています。
まずは、御影堂にお参りをしましょう。
御影堂には上がることもできるので、初めて東本願寺に参拝した時は、堂内も見ておきたいですね。
境内の北東角には、参拝接待所があります。
他に総合案内所やお買物広場もあり、気軽にお参りしやすい雰囲気になっているのが、東本願寺の親しみやすいところです。
御影堂の北側にある高廊下。
高廊下の壁には、何やら絵が飾られていました。
境内から南に目をやると、京都タワーを見ることもできますよ。
逆光になるので、写真撮影は難しいのですが、肉眼で見ると、東本願寺の諸堂の奥に見える京都タワーがとても美しく感じられます。
御影堂の南側にある阿弥陀堂も立派な建物です。
御影堂よりは小さいですが、それでも、他のお寺に建っているお堂と比較すると巨大です。
阿弥陀堂の南側には芝生が広がっています。
そして、芝生にはいくつかベンチが設置されていました。
以前はなかったので、最近、置かれるようになったようです。
さすがにこの時期は寒いので、ベンチで休憩する人はいませんでした。
春や秋には、利用する人が増えそうですね。
境内の南東角に建つ鐘楼は工事中です。
東本願寺では、2021年9月1日から2025年3月31日まで、阿弥陀堂門、鐘楼、手水屋形の保存修理事業が行われています。
鐘楼は、2023年7月から2024年9月まで工事が行われる予定です。
屋根が随分と傷んでいましたからね。
説明書によると、東本願寺の創建当初の鐘楼は、伏見城から移築したものでしたが、安政5年(1858年)の大火で焼失したとのこと。
その後、名古屋の神野金之助らの寄進により、御影堂再建の棟梁である伊藤平左衛門が担当して、明治27年(1894年)に再建されたそうです。
鐘楼は、令和2年(2019年)9月30日に国の重要文化財に指定されていますが、再建から約130年経過し、各所に損傷が見られることから、今回の修理工事を行うことになりました。
東本願寺では、寄付も募っていますよ。
蓮華の手水鉢の向こうに見えるのは、修理を終えた阿弥陀堂門です。
帰りは、金色の装飾がぴかぴかの阿弥陀堂門から出ましょう。
阿弥陀堂門の近くには、大きな東本願寺慶長撞鐘(けいちょうつきがね)も展示されているので、見ておきたいですね。
冬の東本願寺は、やや人が少なめでした。
空気が澄んでいて、広々とした境内を歩いているだけで、頭がすっきりと冴えた気分になりましたよ。
この後は、興正寺に梅を見に行きます。
なお、東本願寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。