6月下旬に京都府宇治市の宇治神社に参拝した後、近くの宇治上神社にも参拝しました。
宇治上神社は、世界遺産に登録されている神社です。
江戸時代までは、宇治神社とともに宇治離宮明神と呼ばれ、宇治神社を離宮下社と称したのに対し、宇治上神社は離宮上社と称していました。
緑がいっぱいの梅雨の境内
宇治上神社には、京阪電車の宇治駅から南東に徒歩約7分で到着します。
JR宇治駅からだと、徒歩約12分ですね。
宇治上神社の鳥居の前にやって来ました。
近くには、「世界文化遺産 宇治上神社」と刻まれた立派な石碑が立っています。
鳥居の前には、桜が植えられていますが、今はすっかり緑色。
鳥居をくぐって参道を進みます。
参道に植えられているカエデも、緑がいっぱいですね。
小さな橋の向こうに神門が建っているので、くぐります。
神門の先に建っているのは、拝殿です。
宇治上神社の拝殿は、鎌倉時代に建てられたもので、国宝に指定されています。
神社でよく見る拝殿は、四隅に柱が立ち、その上に屋根が乗っていて壁がないですが、当社の拝殿は、寝殿造の立派な建物になっています。
6月も終わりが近づくと、多くの神社では夏越の祓(なごしのはらえ)が行われ、境内に茅の輪が置かれるのですが、宇治上神社では茅の輪がありませんでした。
そう言えば、宇治神社にも茅の輪がなかったですね。
拝殿の右側に手水屋が建っています。
手水屋に入ると、地面に清らかな水が溜まっています。
飲むことはできません。
手水舎の水は、桐原水と呼ばれ、左側の水をすくって、右側で手を清めます。
手水舎から境内を見渡します。
しっとり青々とした木々の葉が、梅雨らしさを感じさせますね。
拝殿の裏に回ると本殿が建っています。
外から見えているのは覆屋で、中に3棟の社殿があります。
社殿に祀られているのは、応神天皇、仁徳天皇、菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)です。
仁徳天皇と菟道稚郎子は応神天皇の子で、仁徳天皇が兄、菟道稚郎子が弟になります。
本殿も国宝に指定されています。
建立時期は1060年代であり、神社建築として最古のものとされています。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
覆屋の隙間から中の社殿も見ることができますよ。
本殿の左には、いくつか末社があり、その中に武本大神と刻まれた石が置かれています。
何やら神々しさを感じる石ですね。
本殿の右にも末社が並んでおり、屋根の上には緑色のコケが生えていました。
梅雨の時期は、コケの緑色もきれいですね。
拝殿の前に戻って来ました。
カエデの葉は、まだ黄緑色をしていましたが、梅雨が終わると緑色が濃くなり、葉先が焼けて赤くなってくることでしょう。
梅雨の宇治上神社は、参拝者が少なかったです。
1月は初詣に訪れる人が多いですが、それ以外の時期は、あまり混雑しません。
世界遺産に登録されている神社ですから、宇治市に観光で訪れた時には参拝しておきたいですね。
この後は、恵心院に参拝します。
なお、宇治上神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。