6月上旬。
京都府八幡市の正法寺(しょうぼうじ)を訪れました。
正法寺は、八幡市の古刹です。
創建は建久2年(1191年)ですから、800年以上の歴史を持っています。
正法寺は、普段は本堂などの拝観はできませんが、境内に入ることはできます。
人知れず咲くアジサイ
正法寺には、京阪電車の石清水八幡宮駅(いわしみずはちまんぐうえき)で京阪バスに乗車し、「走上り」で下車して南に3分ほど歩くと到着します。
駅から歩く場合は、南に徒歩約15分から20分です。
坂道から正法寺の本堂の屋根を見下ろします。
この辺りは、住宅街なので、観光で訪れる人の姿を見かけることはほとんどありません。
北側の入り口から境内に入ります。
参道沿いには、法雲殿という立派な建物があり、中には5メートル近い高さの阿弥陀如来坐像が祀られています。
本堂を拝観すると、この阿弥陀如来坐像も拝めますよ。
ちなみに2023年の残りの公開日は、10月22日と23日、11月19日と20日です。
参道の西側に建つ唐門。
唐門の奥には、庭園、大方丈、本堂があり、これらは、徳川家康の側室のお亀の方が寄進したものです。
お亀の方は、正法寺を菩提寺とする志水家の出で、尾張徳川家の祖となる義直を出産しています。
家康が亡くなると、お亀の方は髪をおろし、相応院となり、義直とともに名古屋に移りましたが、正法寺は尾張藩の庇護を受け続けました。
唐門の南には、茶色が特徴的な鐘楼も建っています。
その鐘楼から少し南に歩くと、ひっそりとアジサイが咲いていました。
白色にややピンク色が混ざったかわいらしいアジサイ。
青色の西洋アジサイも咲いていますね。
アジサイと言えば、このような青色を思い浮かべる人が多いはず。
正法寺は、境内の南側に保育園があり、曇り空に負けない子どもたちの元気な声が聞こえてきましたよ。
参道を東に歩き、山門の近くまでやって来ました。
ここにはお堂が建っており、中を覗くとお地蔵さまが祀られていました。
お堂の脇にも、多くのお地蔵さまがいらっしゃいますね。
30体以上並んでいます。
保育園の子どもたちを見守っているのでしょうね。
正法寺では、数が少ないもののアジサイがきれいな花を咲かせていました。
6月中は、アジサイの見ごろが続きそうです。
八幡市にお越しの際は、ぜひ、正法寺も訪れてください。
なお、正法寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。