9月中旬に京都市伏見区の石峰寺に参拝した後、南に約5分歩き、宝塔寺を訪れました。
宝塔寺は日蓮宗のお寺で、平安時代に藤原時平が建立した極楽寺が始まりと伝えられています。
この付近では、広々とした境内を持っているのですが、参拝する人は少なく、いつも静かです。
静寂の境内
宝塔寺には、京阪電車の龍谷大前深草駅から東に約5分歩くと到着します。
入り口には、四脚門の総門が建っています。
総門の近くには、極楽寺開創1100年を記念した石碑が置かれているので、こちらも見ておきたいですね。
総門をくぐって参道へ。
参道をしばらく歩いていくと左手に日像上人のお墓があります。
日像上人は、日蓮聖人の法孫です。
徳治2年(1307年)に当寺の良桂上人が帰依し、真言宗から日蓮宗に改宗します。
そして、日像上人が京都に通じる7つの街道の入り口に建てた法華題目の石塔婆のひとつを日像上人の廟所に奉じたことから宝塔寺と改称されました。
参道の先に建つ朱色の仁王門。
その名のとおり、門の両脇には、怖い顔をした仁王さまがいらっしゃいます。
仁王門は、天井に花が描かれてあるので、見上げてくぐりたいですね。
今回は花天井絵のことをすっかり忘れていて見逃してしまいました。
仁王門をくぐった先には石段があり、その上に立派な本堂が建っています。
本堂の頭上には、秋空。
入道雲が見られず、夏が過ぎたことを実感します。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
本堂の南側には、妙顕寺の歴代墓所があります。
妙顕寺は、日蓮宗の大本山で、上京区の西陣に建っています。
春の桜や秋の紅葉が美しいお寺ですよ。
妙顕寺の歴代墓所の近くは、墓地になっており、その入り口には、室町時代に建てられた多宝塔があります。
多宝塔の足元には、舎利塚もあります。
この日は、1組の参拝者の姿を見た以外は、境内に人はいませんでした。
いつもながら、境内は静寂に包まれ、心静かにお参りをできましたよ。
宝塔寺の本堂の裏には、七面山があり、その頂上には七面宮が建っています。
今回は、七面山を登りませんでしたが、宝塔寺に参拝した時は、七面宮まで行きたいですね。
高い山ではないので、それほど疲れることはないでしょう。
この後は、瑞光寺に参拝します。
なお、宝塔寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。