毎年7月13日の午後2時から、京都市東山区の八坂神社で、久世稚児社参(くぜちごしゃさん)が行われます。
南区上久世綾戸にある綾戸國中神社(あやとくなかじんじゃ)から、駒形稚児(こまがたちご)がお参りに訪れるのが久世稚児社参です。
駒形稚児は、17日の神幸祭と24日の還幸祭で、中御座の神輿を先導しますが、その前の13日に八坂神社に参拝し、神役奉仕の宣状を受けます。
簡素な参拝
八坂神社には、京阪電車の祇園四条駅から東に約5分歩くと到着します。
時刻は午後1時30分ころ。
西楼門の前には、参拝者の姿が見られます。
境内に入って本殿の前にやって来ると、頭上にどんよりと雨雲が浮かんでいました。
今にも、雨が降り出しそうです。
午前中に行われた長刀鉾稚児社参で、本殿の前が開かれ階段が出ていましたが、午後になっても閉じられていませんでした。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
本殿の南側に建つ舞殿には、神輿洗式を終えた3基の神輿が奉安されていました。
舞殿の東側に奉安されているのは、東御座の神輿です。
子供神輿が一緒になっているのが特徴的です。
神輿渡御では、祭神の櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)が東御座の神輿に遷されます。
中央に奉安されているのは中御座の神輿です。
神輿渡御では、素戔嗚尊(すさのおのみこと)がこの神輿に遷されます。
そして、西側に奉安されているのが、西御座の神輿です。
西御座の神輿には、八柱御子神(やはしらのみこがみ)が遷されますよ。
午後1時45分となり、そろそろ久世稚児社参の行列がやって来そうなのですが、まったく現れそうな気配がありません。
もしかしたら、今年は中止になったのかなと思っていたら、本殿の中でドンドンと太鼓が鳴る音が聞こえてきました。
気づかない間に綾戸國中神社の方々が、本殿に入っていたようです。
駒形稚児は、馬に乗って八坂神社までやって来るのですが、いつの間に本殿に入ったのかと怪しんでいたところ、どうやら今年は駒形稚児の社参はなく、例年より規模が縮小されたみたいです。
新型コロナウイルスの影響だとか。
本殿の案内には、「綾戸國中神社参拝」と書かれていたので、まだ例年と同じように祇園祭が行われないところがあるようです。
神幸祭と還幸祭の神輿渡御も、例年より規模が縮小されるようですが、17日と24日に駒形稚児はやって来るのでしょうか。
本殿での神事を済ませた綾戸國中神社の方々が、記念撮影を行います。
記念撮影を終えた綾戸國中神社の方々は、その後、整列して別の建物の中に入っていきました。
観覧者はほとんどおらず、神事は静かに終了しました。
私も、そろそろ八坂神社から出ましょう。
西楼門近くの参道には、多くのお店が並んでいましたが、営業はしていませんでした。
アイスチョコバナナののぼりが寂しそうにしていましたよ。
なお、八坂神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。