2月3日。
京都市東山区の八坂神社に参拝した後、清水寺を訪れました。
清水寺では、2022年1月13日から2月13日まで、「nend × 京都の匠 展」が開催されています。
会場は、西門(さいもん)と経堂の2ヶ所で、どちらも無料で見ることができます。
西門下に設置された鏡面に映る空
清水寺の最寄り駅は、京阪電車の清水五条駅です。
駅からは、東に徒歩約20分です。
市バスだと「清水道」から東に約10分です。
清水坂には、たくさんのお店が軒を連ね、いつも旅行者や観光客で混雑しているのですが、まん延防止等重点措置が出ているため、人の姿はほとんどなくなっています。
営業しているお店も半分ほどでしょうか。
節分の日なのに閑散としています。
清水寺に到着。
仁王門前も、人がほとんどいません。
普段は、この辺りも修学旅行生が記念撮影をしたりして大賑わいなんですけどね。
仁王門の北東にある西門に向かいます。
西門の下の38段の石段が鏡に覆われ、冬の空を映し出していました。
この作品は、デザイナーの佐藤ナオキさんが制作したもので、日想段といいます。
西門は普段から閉じられており、古より西山に沈む夕日の見事さに西方極楽浄土を想像する日想観拝所となったと考えられています。
日想段の説明書によると、日想観とは、静かな心で夕日を見つめることで自身の内面と向き合い悟りを得る方法で、僧侶だけではなく一般の人々にも広まったとのこと。
現在は、西門を通れないだけでなく、石段にも上がれません。
ということで、日想段は、西門が持つ本来の意味を感じてもらえるようなインスタレーションをデザインしたいと考え、階段を一段ずつ鏡で覆うことにしたそうです。
段ごとの鏡の角度はデジタルシミュレーションと現地での実証実験を繰り返すことで割り出し、設置時には個別の鏡の角度を微調整ができる機構も内部に組み込んだことによって、来場者自身の姿や周囲の建物が極力映り込まずに、空のみが階段に浮かび上がる仕組みになっているそうです。
確かに石段の正面に立っても自分の姿が鏡に映りこむことはありませんでした。
私は、正午前に清水寺を訪れたので、夕日が鏡に映りこむ景色を見ることができませんでしたが、それでも、鏡に映った青空がきれいでしたよ。
石段近くにある祥雲青龍。
日想段の間近にやってくると、祥雲青龍も鏡に映りこんでいました。
仁王門も映っていましたよ。
閑散とした境内を歩く
日想段を見た後は、清水寺の境内を歩くことに。
青空を背景に見上げる三重塔。
清水寺の本尊観世音菩薩の霊験により嵯峨天皇に皇子が誕生したことから、承和14年(847年)に葛井親王(かどいしんのう)が勅命により創建したと伝えられています。
現在の三重塔は、寛永9年(1632年)の再建で、昭和62年(1987年)に文化庁の助成を受け、京都府教育委員会に委託して、解体修理、彩色復元がなされました。
現在も鮮やかな朱色を保っていますよ。
西門越しに西山を眺めようと思ったら、日想段の一部に阻まれ景色が見えなくなっていました。
なので、西門わきから仁王門を見下ろすように西の景色を眺めました。
それにしても人が少ないですね。
東を振り返ると自然の景色。
今回は、日想段を見ることが目的だったので、清水の舞台には行きませんでした。
真っ暗な空間を歩く胎内めぐりで有名な随求堂(ずいぐどう)の前も人がいません。
胎内めぐりは中止となっていましたから、誰も随求堂に訪れないようです。
清水寺では、経堂で「koumyo」という作品も展示されていたのですが、見忘れてしまいました。
西門も経堂も午後6時まで見ることができますから、夕暮れ時に清水寺に訪れれば日想段に映った夕日を拝むことができますよ。
西門と経堂の展示は2022年2月13日までなので、お早めに清水寺に参拝してください。
この後は、六波羅蜜寺に参拝します。
なお、清水寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。