1月下旬に河合神社に参拝した後、西に約10分歩き、京都市上京区の本満寺を訪れました。
本満寺には、昨秋に紅葉を見に行っています。
その時、境内でサザンカが咲き始めており、冬にはきれいな花を見られるだろうなと思いました。
今回の参拝は、そのサザンカを見ることが目的です。
蓮乗院霊廟
本満寺には、地下鉄の今出川駅から東に約10分歩くと到着します。
京阪電車だと北西に徒歩約10分です。
本満寺に入るには、寺町通沿いの西側の入り口からの方がわかりやすいのですが、今回は南門から入ることに。
南門は、住宅が建ち並ぶ中にあるので、ちょっとわかりにくいですね。
南門から境内に入ります。
境内の一部は駐車場となっており、多くの自動車が停まっています。
本満寺に来た頃には、すっかり空が晴れていました。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
本満寺は、応永17年(1410年)に近衛道嗣の今出川新町の邸宅内に子の日秀が創建したのが始まりです。
天文法華の乱(1536年)で焼失した後、現在地に再建されています。
本堂の近くには雪が残っていました。
京都は、1月下旬に雪が積もりました。
それから数日経っていたので、京都市内の雪はほとんどなくなっていたのですが、本満寺ではまだ融けていませんでした。
本堂の近くでは、マンリョウが赤い実をたくさんつけています。
本堂の西側にある小さな石造りの祠は、蓮乗院霊廟(れんじょういんれいびょう)です。
以前に紹介した書籍『京都 知られざる歴史探検』の上巻によると、この祠に使われている石は、笏谷石(しゃくだにいし)だそうです。
笏谷石は、福井城や丸岡城などの城館、北陸の寺院の瓦に使われており、古くは古墳時代の古墳の石棺にも用いられていたとのこと。
本満寺の蓮乗院霊廟は、越前福井藩主の結城秀康の正室であった蓮乗院鶴姫のお墓です。
祠の中には、元和7年(1621年)製の宝篋印塔が入っており、こちらもまた笏谷石でできているそうです。
以前は、本満寺の墓地の中にあり半壊していたのですが、平成17年(2005年)に修復し、本堂の隣に移されています。
蓮乗院霊廟の近くには、背が低い変わった形をした灯籠も置かれていますよ。
さて、お目当てのサザンカですが、期待したほどは咲いていませんでした。
すでに散ってしまっているサザンカもあり、見ごろを過ぎています。
この様子だと12月に見に来た方が良かったかもしれませんね。
鐘楼に吊るされた鐘。
冬は、鐘の音が遠くまで響き渡りそうな気がします。
枝垂れ桜も冬の姿。
開花まであと2ヶ月ほどかかります。
枝垂れ桜が満開になる頃には、多くの観光客の方が本満寺を訪れることでしょう。
そろそろ本満寺から出ます。
サザンカの花は少なかったですが、静かにお参りできたので良かったです。
この後は、相国寺に参拝します。
なお、本満寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。