1月中旬に京都市左京区の平安神宮に参拝した後、東に約7分歩き南禅寺を訪れました。
南禅寺は秋の紅葉が美しいお寺で、毎年11月になると多くの旅行者や観光客の方で境内が賑わいます。
でも、冬の南禅寺は訪れる人がとても少なく、境内を静かに歩くことができます。
落ち着いてお寺参りをしたい方には、冬の京都は魅力的なんですよね。
人がいない三門前
南禅寺には、地下鉄の蹴上駅から北東に約5分歩くと到着します。
南禅寺橋の交差点の前にやって来ました。
人の姿はまばらであります。
南禅寺橋から東に向かって歩きます。
南禅寺近くの宿に泊まれば、この付近の散策が便利になりますね。
中門の前にやって来ました。
この付近も人がほとんどいませんね。
中門をくぐります。
そして、石川五右衛門が上って「絶景かな」と言ったと伝えられる三門の前に向かいます。
三門の前も人が少ないです。
秋は、三門前できれいな紅葉を見られましたが、今は、どのカエデも葉を散らし枝だけの状態になっていました。
ちなみに現在の三門は、江戸時代に再建されたものなのです。
その当時、石川五右衛門はすでに亡くなっており、三門に上って「絶景かな」とは言っていません。
三門をくぐって境内をさらに東に歩きます。
法堂にお参り
三門の東にもたくさんのカエデが植えられており、秋の紅葉が美しいです。
でも、今は、すっかり冬の景色となり、紅葉していた頃が遠い昔のように感じます。
それでも、コケの上には、散ったモミジがまだ残っていましたよ。
コケの上では、マンリョウが赤い実をたくさんつけていました。
参道の先に立派な法堂(はっとう)が建っているのでお参りをしましょう。
法堂は、行事や法要が行われる場所で、南禅寺の中心的な建物です。
本尊は釈迦如来で、右に獅子に乗る文殊菩薩、左に象に乗る普賢菩薩が祀られています。
応仁の乱(1467年)で焼失して間もない時期に再建され、慶長11年(1606年)に豊臣秀頼によって大改築が行われています。
豊臣秀頼は、京都の多くの寺社の再建に尽くしていますね。
その後、明治26年(1893年)の火災で焼失しましたが、同42年に再建されました。
天井には、幡龍図が描かれているので、こちらも忘れずに見ておきましょう。
法堂の南側の石垣付近では、ナンテンも赤い実を付けていました。
境内の南に建つ水路閣。
お寺の中に近代的な建物が突如現れるので、初めて南禅寺を訪れた方はびっくりするかもしれませんね。
今では、水路閣はすっかり観光客の方に人気となっており、よく記念撮影をしている姿を見かけます。
冬の南禅寺は人が少ないので、水路閣と一緒に写真を撮り放題ですよ。
1月中旬の南禅寺は、とても寒かったですが、静かに落ち着いてお参りできました。
この後は、最勝院に参拝します。
なお、南禅寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。