元日に京都市東山区の八坂神社に初詣に行った後、北東に約7分歩き、粟田神社(あわたじんじゃ)を訪れました。
粟田神社には、以前にも元日に参拝したことがありますが、それは随分と昔のことなので、久しぶりに元日に行ってみることにしました。
出世えびすののぼりがいっぱい
粟田神社の最寄り駅は、地下鉄の東山駅です。
駅からは、南東に約3分歩くと粟田神社の鳥居の前に到着します。
鳥居をくぐってすぐに左に曲がると鍛冶神社があるので、まずはこちらにお参りをしましょう。
天目一箇神(あめのまひとつのかみ)、三條小鍛冶宗近命(さんじょうこかじむねちかのみこと)、粟田口藤四郎吉光命(あわたぐちとうしろうよしみつのみこと)を祭神として祀る鍛冶神社は、その名のとおり、鍛冶の神、刀剣の神として崇敬されています。
また、悪運を断ち良運を切り開く神さまとしても信仰されていますから、元日にお参りしておけば、1年間、良い運に恵まれそうですね。
昨今は、刀剣ブームで粟田神社に参拝する人が増えていますが、この鍛冶神社も人気であります。
参道の石段を上ります。
参道わきには、「出世えびす」と書かれたのぼりがたくさん立っていました。
粟田神社では、1月9日から11日まで、出世えびす祭が行われますから、その時にお参りに行くのも良いでしょう。
石段を上りきった先には拝殿が建っています。
拝殿の少し南には、自動式の手水があり、手水鉢にはたくさんのアヒルが浮かんでいたのですが、今は引越しをして隣のつくばいの中にたくさんいました。
このアヒルも、粟田神社では人気ですね。
本殿の前も、出世えびすののぼりがいっぱい。
本殿に祀られている祭神は、素盞嗚尊(すさのおのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、八大王子命(はちだいおうじのみこと)、奇稲田比賣命(くしいなだひめのみこと)、神大市比賣命(かむおおいちひめのみこと)、佐須良比賣命(さすらひめのみこと)です。
粟田神社は、京の七口の一つである粟田口に鎮座していることから、旅人が旅行安全を祈願し、旅立ち守護として崇敬されるようになりました。
今年も1年間、京都を無事に歩けるように本殿にしっかりとお参りしておきましょう。
本殿の北東角には、出世恵美須神社があります。
こちらは、源義経が奥州平泉に旅立つ際にお参りをした神社として知られています。
境内では、ナンテンの赤い実がちらほらと見られましたが、その中に混ざって黄色いセンリョウの実もたくさんなっていました。
センリョウの実は、多くは赤色なので、黄色い実は珍しいですね。
神楽殿には、粟田祭で登場する粟田大燈呂のミニチュアが展示されていますよ。
粟田祭は、毎年10月に実施されます。
室町時代には、祇園祭が斎行できない場合、粟田祭をもってその代わりとしたと伝えられています。
展望台から京都の北を眺めます。
眼下には平安神宮の大鳥居。
奥の山々には、雪が積もり、また雲に覆われていることから雪が降っているようでした。
寅年の京都の元日は、とても寒かったですね。
本殿にお参りを済ませたので、粟田神社から出ることに。
元日の粟田神社は、普段よりも多くの参拝者で賑わっていましたよ。
なお、粟田神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。