秋に参拝した矢田寺・2021年

11月初旬に京都市中京区の天性寺に参拝した後、隣の矢田寺に立ち寄りました。

矢田寺は、寺町三条の人通りが多い一角に建つ浄土宗のお寺です。

ただ建物が建っているだけなので、一見すると商店のような感じです。

買い物の後に立ち寄る方もおり、地元の人々に親しまれているお寺であります。

提灯がいっぱいのお堂

矢田寺には、地下鉄の京都市役所前駅から寺町通を南に約5分歩くと到着します。

周囲の商店や隣の交番に溶け込むようにして建つ矢田寺のお堂。

矢田寺

矢田寺

中に入ると、右手にしあわせ大日如来の小さなお堂が建っています。

しあわせ大日如来

しあわせ大日如来

お堂の周囲は、赤色の提灯がいっぱい。

こちらは、手作りのお地蔵さまです。

手作りのお地蔵さま

手作りのお地蔵さま

石のお地蔵さまも、いらっしゃいますよ。

石仏

石仏

矢田寺は、小さなお寺ではありますが、その歴史は古く、奈良県の矢田山金剛山寺(やたさんこんごうぜんじ)の別院として延暦15年(796年)に創建されたと伝えられています。

また、開山の満慶に小野篁(おののたかむら)が帰依して、弘仁13年(822年)に2人によって創建されたともいわれています。

当初は、下京区の五条坊門にあったのですが、天正年間(1573-1592年)に現在地に移ってきています。

お堂には、大きな鐘が吊られており、送り鐘と呼ばれています。

送り鐘

送り鐘

東山の六道珍皇寺の迎え鐘に対するもので、死者の霊を迷わず冥土へ送るために撞く鐘です。

矢田寺は、毎年8月16日には、送り鐘を撞く参拝者で賑わいますよ。

今は、新型コロナウイルスの感染防止のため、送り鐘を撞くことはできません。

本堂に祀られているお地蔵さまは、満慶が冥土にいき、そこで出会った生身のお地蔵さまの姿を彫らせたものと言われ、地獄で人々を救うとして、代受苦(だいじゅく)地蔵尊と呼ばれています。

高さは2メートルもあります。

ロウソク

ロウソク

それでは、本堂にお参りをしましょう。

本堂には、矢田地蔵尊の扁額がかかっています。

矢田地蔵尊の扁額

矢田地蔵尊の扁額

矢田寺は、矢田地蔵の愛称でも呼ばれていますよ。

お堂の中には、たくさんの絵馬が奉納されていました。

絵馬

絵馬

お堂の中は提灯がいっぱい吊るされているので、全体的に赤色の空間になっています。

たくさんの提灯

たくさんの提灯

私が矢田寺にいる間、途切れることなく参拝者が訪れていました。

それほど多くの参拝者が訪れていたわけではありませんが、人々に親しまれているお寺だと実感しましたよ。

矢田地蔵尊の提灯

矢田地蔵尊の提灯

お参りを済ませたので、矢田寺から出ることに。

寺町に買い物で訪れたときには、ぜひ矢田寺にも立ち寄ってください。

この後は、誓願寺に参拝します。

なお、矢田寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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