12月下旬に京都市東山区の安祥院に参拝した後、清水の界隈を散策しました。
清水には、昔ながらの町並みが残っており、京都を訪れる旅行者や観光客の方に人気があります。
清水寺が建っていることもあり、清水界隈は、いつも賑わっていますね。
ただ、今年は、新型コロナウイルスの影響で、人が少なくなっています。
三年坂から二年坂
市バス停「清水道」から清水寺へと向かう途中にあるのが三年坂です。
ここで転ぶと3年で死ぬとか言われていますね。
三年坂は、産寧坂とも呼ばれており、ここから清水寺の子安塔(こやすのとう)に安産祈願に参詣する風習がありました。
三年坂を北にまっすぐ歩いていきます。
前を修学旅行生が歩いていますね。
以前は、清水界隈で多くの修学旅行生を見たのですが、今年はほとんど見ることがありませんでした。
修学旅行生が戻ってきているということは、京都を訪れる人の数も戻りつつあるのでしょうが、まだ以前のような賑わいではありません。
三年坂を北に進んでいくと二年坂に入りますが、まずは西の八坂通を歩きます。
八坂通を歩いていくと、法観寺の八坂の塔が現れます。
この辺りの風景も、観光客や旅行者の方に人気があります。
街中に突然現れる五重塔が、古都らしさを感じるのでしょうね。
八坂の塔から東に引き返し二年坂にやってきました。
ナンテンが、赤色の実をたくさん付けています。
ナンテンは、「難を転じて福となす」縁起の良い木ですね。
ねねの道と高台寺の紅葉
二年坂を北に歩き、突き当たったところで西に曲がり、100メートルほど歩きます。
すると、北に向かうねねの道が現れます。
ねねの道の入り口付近に建つ春光院の茅葺屋根の山門が風情がありますね。
時刻は午後3時を過ぎており、空がオレンジ色になっています。
塀際には、少しだけ赤い葉を残したカエデが植わっており、冬の到来を感じさせます。
ねねの道を北に歩きます。
緊急事態宣言の解除直後は、ねねの道は無人に近い状況だったのですが、今は人が増えており、人力車も走っています。
でも、さすがに12月も終わりが近づくと、観光客の姿は少なくなっています。
ねねの道の中ほどまで歩くと、東側に高台寺へと続く台所坂が現れます。
台所坂の紅葉が見ごろを保っています。
毎年、台所坂は紅葉するのが遅く、見ごろを迎えるのが12月に入ってからのことが多いです。
それにしても、12月下旬で、こんなに鮮やかな赤色に染まったモミジを見られるとは思いませんでした。
坂の上から見下ろすと、紅葉が夕日に照らされ、さらに赤く見えましたよ。
ねねの道に戻ります。
台所坂の少し北には、月真院が建っています。
月真院は、幕末に新撰組から分離した御陵衛士(ごりょうえじ)の屯所が置かれたお寺として知られています。
門前には、それを示す石柱が立っていますよ。
ねねの道の北の端に建つお寺は、大雲院です。
大雲院と言えば、緑色の屋根が特徴的な祇園閣ですね。
以前に祇園閣に上ったことがありますが、すばらしい眺めでしたよ。
ただ、その時は写真撮影禁止だったので、景色を目に焼き付けることしかできませんでした。
大雲院まで歩いてきた後は、北西に5分ほど歩き、八坂神社に参拝しました。