10月12日に京都市上京区の梨木神社にフジバカマを見に行った後、京都御苑内に建つ白雲神社に参拝しました。
白雲神社も、10月9日から12日まで開催された藤袴祭の会場です。
京都御苑にはよく訪れますが、白雲神社に参拝することは少ないですね。
今回は、フジバカマを見られるということで、久しぶりに白雲神社を訪れることにしました。
鳥居の下で咲く藤袴
白雲神社の最寄り駅は、地下鉄の丸太町駅です。
駅を出て京都御苑に入り、北東に5分ほど歩くと白雲神社の入り口に到着します。
京都御苑の中央やや西ですね。
参道を進み、鳥居の前にやってきました。
鳥居の両足の近くにプランターに植えられたサルスベリが咲いていまます。
鳥居をくぐって境内へ。
絵馬堂には、藤袴祭のスタンプラリーのスタンプが置かれています。
今年の藤袴祭は、新型コロナウイルスの影響で、各種イベントが中止となりましたが、スタンプラリーは例年と同じように開催されていました。
境内中央に建つ本殿。
中には、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)が祀られています。
芸事上達のご利益を授けてくれますよ。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
かつて、琵琶を家職とする西園寺家は、市杵島姫命を妙音弁財天とたたえ、西園寺公経(さいおんじきんつね)が別荘の北山第を造営するにあたり、妙音堂を建てました。
これが、白雲神社の始まりです。
明和6年(1769年)に西園寺家の邸宅であった当地に再興され、禁裏御祈祷所となりました。
東京遷都により、西園寺家も移転したため、妙音堂は廃絶しそうになりましたが、明治11年(1878年)に有志により白雲神社と改称されて現在にいたっています。
ちなみに西園寺公望が開いた私塾の立命館は、この地にあり、現在の立命館大学に名称が受け継がれています。
境内では、紫色のヤブランも咲いていました。
本殿裏にあるのは、薬師石です。
この石を手でなで、患部をさすると、ケガや病気の治療に効験があると伝えられていますよ。
御所のへそ石とも呼ばれています。
大典記念と刻まれた建造物。
白雲神社の境内は狭いので、短時間で全体を見て歩くことができます。
フジバカマは、鳥居付近にだけ置かれていたようです。
フジバカマの近くには、遠くを見つめる狛犬。
いったいどこを見つめているのでしょうか。
白雲神社は、観光客や旅行者がよく訪れる京都御苑の中にありますが、参拝する人は少なめです。
ちょっと見えづらい場所に建っているので、気づかない人が多いのでしょうね。
京都御苑を訪れた際は、ぜひ、白雲神社にもお参りをしてください。
この後は、宗像神社と厳島神社にフジバカマを見に行きます。
なお、白雲神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。