9月末に京都市下京区の松明殿稲荷神社に参拝した後、北西に10分ほど歩き市比売神社(いちひめじんじゃ)を訪れました。
市比売神社は、女性を守護する社ということもあり、境内には女性が多く、男性の参拝者を見かけることが少ないですね。
これまで市比売神社に参拝したことはありますが、最後に訪れたのは随分と前のことです。
カード塚
市比売神社は、京阪電車の清水五条駅から南西に7分ほど歩いた辺りに建っています。
地下鉄の五条駅からだと東に徒歩約7分です。
市比売神社の入り口に到着。
境内に入ると、左側の壁に提灯が並び、その上に龍の装飾がありました。
細長い龍が向かい合っているのですが、左右に長いので右側の龍だけ写真に収めておきました。
境内の中ほどに石造りの鳥居が立っています。
鳥居をくぐると足元には、秋らしく菊が黄色やピンク色の花をたくさん咲かせていました。
本殿の前に賽銭箱と鈴が設置されており、その奥はガラス戸で閉ざされています。
それでは本殿にお参りをしましょう。
本殿に祀られているのは、市寸嶋比賣之命(いちきしまひめのみこと)、多紀理比賣之命(たきりひめのみこと)、多紀都比賣之命(たきつひめのみこと)、神大市比賣之命(かみおおいちひめのみこと)、下照比賣之命(したてるひめのみこと)の五女神です。
桓武天皇が平安遷都(794年)に伴い、左右両京の市座(常設市場)を守護する神社として延暦14年(795年)に創建したのが、市比売神社の始まりと伝えられています。
もともとは東一座内の七条坊門にありましたが、天正19年(1591年)に現在地に移ってきています。
本殿の東側にある何かを裁断する機械のようなものは、カード塚です。
あらゆるカードを供養する祭典も行われていますから、不要となったポイントカードなどは、市比売神社で祓い清めてもらえますよ。
クレジットカードの更新で古くなったカードのお祓いをしてもらうと、新しいカードを気持ち良く使えそうですね。
天之真名井と姫みくじ
本殿の奥には、植松稲荷社が建っています。
商売繁盛を祈願しておきましょう。
植松稲荷社のわきでは、萩が赤色の花をたくさん咲かせていました。
垂れ下がった枝の先に花がびっしりと咲いています。
植松稲荷社の隣にあるのは、天之真名井(あめのまない)です。
市比売神社は、清和天皇から後鳥羽天皇にいたる27代の間、皇室、公家の崇敬が篤く、皇子または子女の誕生ごとにこの天之真名井の御神水を産湯に加えていたと伝えられています。
天之真名井の後ろには、姫みくじがいっぱい。
姫みくじは、授与所で1体900円で授かることができます。
持ち帰ることもできますし、願い事を記入して置いていくこともできますよ。
天之真名井の奥にかかっているのは、願掛け絵馬です。
絵馬をかけ、天之真名井の御神水を飲み、手を合わせて祈ると、ひとつの願い事がかなうと伝えられています。
どうしてもかなえたい願い事がある場合には、市比売神社に参拝し、願掛け絵馬に願い事を書いて奉納すると良さそうですね。
本殿にお参りを済ませたので、そろそろ市比売神社から出ましょう。
境内は、やはり女性の参拝者ばかりでしたよ。
この後は、上徳寺に参拝します。
なお、市比売神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。