6月下旬に京都市中京区の二条城を訪れました。
西南隅櫓近くのアジサイを観賞した後、城内の南側に向かって歩きます。
南側には、梅林や桜の園があり、梅雨は緑がきれいです。
梅林と桜の園
城内の南西から東に向かって歩きます。
左手に梅林があり、梅の木が緑色の葉で包まれていました。
それにしても人が少ないです。
少ないと言うより、ほとんど無人です。
城内の真南へと続く南中仕切門。
南中仕切門は、寛永3年(1626年)頃の建築です。
かつてあった本丸西櫓門への通路を塞ぐ防衛上重要な門です。
強固な石垣に埋まるように建つ南中仕切門は、小振りな門で、背面の屋根だけが延びる変わった構造をしています。
門の上に立つ土塀と石垣に囲まれていることから、埋門(うずみもん)とも呼ばれているそうです。
南中仕切門をくぐり東に歩きます。
二条城の真南には、桜の園があります。
春には、遅咲きの里桜がたくさんの花を咲かせますが、今は緑です。
芝生の緑も美しいですね。
そして、ここにも人がいません。
本丸周辺の門
桜の園から北へ向かいます。
城内の中央には、西の本丸と東の二の丸に挟まれるように通路があります。
その通路の南端に建つのは桃山門です。
桃山門は、本丸櫓門への通路を塞ぐ役割があります。
寛永年間(1624-1644年)には大きな建物だったようですが、改造されて現在の規模となったようです。
門の両脇は門番所となっています。
桃山門をくぐります。
左が本丸、右が二の丸。
まっすぐ北へと通路を進みます。
途中には、コイのエサの自動販売機が設置されていました。
堀で泳ぐコイにエサをあげることができますよ。
通路の北側に建つ鳴子門(なるこもん)。
南の桃山門と対になっており、建築年代は桃山門と同じです。
正面と背面に4本の控柱を立てていることから四脚門ですが、正面の控柱の出が小さくなっています。
これは、控柱が壊されると門が簡単に倒れてしまうので、その弱点を補うための工夫と考えられているのだとか。
そのような弱点があるため、城に四脚門を用いるのは少なく、二条城では唐門があるのみです。
鳴子門をくぐり、城内の北側にやってきました。
本丸を囲む堀を眺めます。
本丸の石垣が高く、よじ登るのは難しそうです。
城内北側には清流園がありますが、まずは、北西へ向かいます。
城内の北東に行くには、北中仕切門をくぐらなければなりません。
北中仕切門は、先ほどの南中仕切門と対になっており、規模はほぼ同じです。
建築されたのも、寛永3年頃と同じです。
構造も南中仕切門と同じで、本丸西櫓門への通路を塞ぐための防衛上重要な門です。
北中仕切門をくぐって、城内の北西にやってきました。
二条城の西端には、西門があるのですが、近くに寄って見ることはできません。
説明書によれば、西門は二条城の通用門として使われていたそうです。
本丸の西の堀近くに建つのは土蔵です。
土蔵は南側にもありますが、こちらは北側の土蔵で、幅は17間(約31メートル)あります。
穀物類を収納するのが目的です。
城内の北西まで来たところで、引き返します。
この後は、北側の清流園を見に行きます。