4月末に京都府八幡市の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)の神苑を散策した後、本殿に参拝しました。
石清水八幡宮の本殿近くには、末社や摂社も建ち並んでおり、様々なご利益を授かることができます。
今回の記事では、石清水八幡宮の本殿、末社、摂社をいくつか紹介します。
朱色の楼門
京阪電車の石清水八幡宮駅からケーブルに乗車すると、男山の山上に到着します。
ケーブルの駅から神苑までは、木々に包まれた参道を進みます。
そして、神苑からは東に少し歩くと、参道に入ります。
参道には、灯籠がたくさん並んでいます。
参道脇の社務所近くでは、赤色のカエデが鮮やかで、その下のキリシマツツジも赤色の花をチラホラと咲かせていました。
手水舎の手水鉢には水が流れていますが、柄杓は置かれていません。
おそらく、新型コロナウイルスの感染防止のために柄杓を置かないようにしているのでしょう。
参道の奥に建つのは南総門です。
南総門の屋根は、2018年の台風21号の被害に遭ってから、まだ修理がされていません。
南総門をくぐると、奥に本殿が建っています。
上の写真に写っているのは、本殿の前に建つ楼門です。
南総門から、本殿をまっすぐに見ると、左斜めに向きがずれているのがわかります。
これは、参拝者が、本殿に背中を見せないようにするための配慮なのだとか。
石清水八幡宮は、貞観元年(859年)に大安寺の行教が、神霊を男山の峯に奉安したのが始まりで、翌年、朝廷の命により、八幡造の社殿が造営されました。
祭神は、神功皇后、応神天皇、比咩大神(ひめおおかみ)です。
創建以来、都の裏鬼門(西南の方角)を守る王城鎮護の神として皇室から崇敬され、また、武運長久の神としても清和源氏などから尊崇されてきました。
厄除開運の御神徳が有名ですから、災厄を振り払えるようにお願いしておきましょう。
なお、石清水八幡宮では、5月4日に「疫癘鎮静(えきれいちんせい)終息国民経済作興(さっこう)祈願祭」が催されます。
国難が一刻も早く終息し、平穏な日々が訪れるように祈願するものです。
祈願ろうそく献灯の初穂料は500円で、祭典への参列や見学はできません。
本殿の西側に植えられている大きなクスノキは楠木正成が植えたものと伝えられています。
本殿周囲の建物
本殿にお参りをした後は、本殿の西側から裏側に歩きます。
本殿の西には、商売繁盛の長田社、心身健康と長寿の生田社、勝運の廣田社が祀られています。
本殿の北西角に建つ校倉(あぜくら)。
宝蔵とも呼ばれています。
本殿の北東に建つのは、男性の守り神の若宮社です。
そして、隣には女性の守り神の若宮殿者もありますよ。
他にも、本殿の真後ろに住吉社、一童社、龍田社、貴船社が並んでいるので、お参りをしておくと良いでしょう。
また、本殿の周囲を囲む信長塀も見ておきたいですね。
この後は、展望台に向かいます。
なお、石清水八幡宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。