10月26日に行われた時代祭を見に行きました。
行列は前列までが過ぎ、時代祭も大詰めです。
私は、時代祭の行列の最初の方は烏丸御池付近で見ていましたが、最後の方は京都御苑の木々が見える烏丸丸太町の交差点付近で観覧しました。
神幸列
前列の次にやってきたのは、時代祭の主役である神幸列です。
神幸列には、2基の御鳳輦(ごほうれん)が登場します。
先頭の御鳳輦は平安京最後の天皇の孝明天皇の神霊が乗っています。
孝明天皇の御鳳輦の後ろに続くのは、傘のような形をした錦蓋(きんがい)です。
錦蓋には、どういった意味があるのか知りません。
こちらは、平安京最初の天皇の桓武天皇の神霊が乗る御鳳輦。
時代祭は、平安神宮の祭礼で、当宮に祀られている祭神が京都市内を巡行し、市民の安らかな状をご覧になるというものです。
これまでに登場した列やこの後に登場する列は、2柱の祭神のお供をするためのものなんですね。
時代祭を見に来たからには、神幸列までは見ておきたいです。
神幸列の最後の方からやって来た馬車には、平安講社総長が乗っています。
白川女献花列
神幸列の次は、白川女献花列(しらかわめけんかれつ)が登場します。
白川女は、比叡山から京都まで流れてくる白川の流域に住んでいた女性で、平安時代中ごろから御所に花を届けていたと伝えられています。
時代祭では、神前に献花する花を頭に乗せて歩きます。
京都御所から平安神宮まで、花を頭に乗せて歩くのは大変ですよ。
弓箭組列
白川女献花列の次は、時代祭の行列の最後となる弓箭組列(きゅうせんぐみれつ)です
桓武天皇の平安遷都の際、その御列の警護に当たったのが弓箭組です。
丹波国南桑田と船井両郡には、弓箭の技に秀でた人が多かったそうです。
時代祭の弓箭組は、南桑田弓箭組と船井弓箭組で構成されています。
先頭を行くのが南桑田弓箭組の列です。
いかにも護衛らしい姿をしています。
船井弓箭組もやって来ました。
南桑田と船井の弓箭の達人たちの子孫は、明治維新の際には、弓箭組を結成し山陰鎮撫に当たったとされています。
弓箭組の列の後方が見えてきました。
時代祭の行列は、これで終了です。
2019年の時代祭の観覧は、約1時間30分かかりました。
同じ場所で見ると2時間くらいはかかりますが、行列に逆行して歩きながら見ると時間を短縮できます。
歩道にイスを並べて見ている人が結構多かったですね。
座りながらだと疲れませんが、同じ場所での2時間の立ち見はしんどいですから、歩道から見るなら歩きながらがおすすめです。
また、時代祭では、京都御苑や御池通に有料観覧席も用意されています。
有料観覧席は、解説付きなので、各行列の意味を知ることもできますよ。
来年の時代祭は、別の場所から観覧したいですね。