9月下旬に京都市左京区の南禅寺に参拝した後、水路閣をくぐって少し歩き、最勝院にも参拝しました。
南禅寺は、旅行や観光で訪れる人が多いですが、最勝院には気付かないようで、あまりお参りに訪れる人がいません。
そのため、いつも境内は静かなんですよね。
縁結びの松
最勝院の最寄り駅は、地下鉄の蹴上駅です。
駅からは、北東に徒歩約15分で最勝院の入り口に到着します。
入り口には、カエデが植えられている緩やかな斜面にコケがびっしりと生えています。
カエデの葉とコケが、この辺りだけ緑色の空間を作り出しており、目の疲れがほぐれそうな優しい風景であります。
11月の紅葉も美しいですよ。
短い石段を上り、参道に進みます。
参道の奥には山門が建っています。
山門をくぐって境内へ。
正面に本堂が建っているのでお参りをしましょう。
最勝院より奥の駒ヶ滝の山峡は、古く鎌倉時代から神仙佳境と呼ばれ、駒道智大僧正の霊地として知られていました。
駒道智大僧正は、永観堂の住持もつとめたお坊さんで、晩年は世をいとい、駒ヶ滝最勝院の地に隠棲したとされています。
最勝院の後ろには南禅寺山がそびえ、境内が自然の中に溶け込んでいます。
意味ありげに置かれた2つの石。
灯籠の頭の上に置かれている石のように見えますがどうなのでしょうか。
本堂の前には、縁結びの松が植えられています。
松の根元近くからカエデの枝が生え、松の幹からはサルスベリの枝も生えているという珍しい松です。
写真だとちょっとわかりにくいですが、松の左下にカエデの枝、右上にサルスベリの枝が生えています。
サルスベリの花が少しだけ咲いており、松の木から咲いているのか、サルスベリの木から咲いているのか、不思議な光景でしたよ。
見ごろの萩
境内の南西では、萩が赤色の小さな花をたくさん咲かせていました。
最勝院の萩は、このひとつだけのようですが、存在感があります。
萩の枝先には、赤紫色の小さな花がいっぱい。
そろそろ終盤に入っているようでしたが、見ごろは保っていましたよ。
本堂の隣には、小さな石仏が10体ほど並んでいます。
最後に境内の南側から本堂と南禅寺山を眺め、最勝院から出ました。
私が最勝院を訪れた日も、人が少なく、境内にいる間にお参りに訪れた人は3人だけでした。
南禅寺に参拝した後は、ぜひ、最勝院にも足を延ばしてください。
なお、最勝院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。