夏の夕方の建仁寺・2019年

7月下旬の夕方。

京都市東山区の建仁寺を訪れました。

建仁寺は、祇園の近くにあり交通の便が良いことから、1年を通して参拝する機会が多いです。

ただ、夏の夕方に建仁寺を訪れることは滅多にないですね。

人が少な目の境内

建仁寺には、京阪電車の祇園四条駅から南東に5分ほど歩くと到着します。

今回は、八坂神社で祇園祭の神事済奉告祭を見た後だったので、北門から境内に入ります。

境内の北西にある北門から西に歩くと、法堂(はっとう)が見えてきます。

境内

境内

法堂の南側には三門が建っているのですが、それらの間のコケが緑色でとてもきれいでした。

コケ

コケ

夏でも、コケにみずみずしさがあります。

コケは、日陰になっている方が、より美しく見えますね。

三門は、空門、無想門、無作門の三解脱門のことで、建仁寺の三門は望闕楼(ぼうけつろう)と呼ばれています。

三門

三門

望闕楼は、御所を望むという意味で名づけられました。

三門の南側には、放生池があります。

放生池では、たくさんのハスの大きな葉が水面から浮いていましたが、花は咲いていませんでした。

放生池のハス

放生池のハス

さすがに午後4時30分にもなると、ハスの花は閉じてしまっています。

放生池に架かる石橋には、アオサギがいました。

アオサギ

アオサギ

おかしな恰好をして、一点をずっと見つめています。

境内に東側に祀られている楽大明神にお参りをしましょう。

楽大明神

楽大明神

楽大明神の北側には、洗鉢池があります。

洗鉢池

洗鉢池

夕方だと、あまり涼しげに見えませんね。

正午頃に見ると、洗鉢池がもっと爽やかに見えるのですが、その時刻はとても暑いので、池の水を見て涼を感じるといった次元ではなくなります。

境内の西側から法堂を眺めます。

法堂と夏空

法堂と夏空

頭上には、夏空が広がります。

参道には、長く伸びた木々の影が映ります。

参道

参道

人が少なく、夏の夕方にしてはもの悲しく感じる風景です。

帰りは、境内の南側に建つ勅使門の脇から外に出ました。

勅使門

勅使門

勅使門は、平重盛の六波羅邸の門を移築したと伝えられています。

扉には、矢が刺さった跡があることから、矢の根門や矢立門とも呼ばれていますね。

建仁寺は、勅使門、放生池、三門、法堂、方丈が、南北に一直線に並んでいます。

このような伽藍配置は、臨済宗のお寺によく見られます。

夏の夕方の建仁寺は人が少なく、のんびりと歩くことができました。

ハスが咲いているのを見るなら、午前中に参拝した方が良いでしょう。

なお、建仁寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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