3月下旬。
京都市下京区の渉成園を訪れました。
渉成園は、東本願寺の飛地境内で、春夏秋冬で様々な花を観賞できます。
春は、3月下旬から4月中旬まで割と長い期間、桜を楽しめますよ。
修善寺寒桜が満開
渉成園は、京都駅から北東に徒歩約10分の場所にあります。
京阪電車だと七条駅から北西に徒歩約10分です。
渉成園の入り口の門をくぐります。
右手に受付があるので、ここで500円を志納します。
渉成園では、立派なパンフレットが4冊用意されており、そのうちの1冊を拝観時にいただけます。
このパンフレットだけでも500円の値打ちはありますよ。
拝観受付前の八重紅枝垂れ桜はまだつぼみでした。
庭園へと向かう途中のソメイヨシノは咲き始め。
庭園に入ると、中央のやや北側に傍花閣と呼ばれる建物が建っています。
その傍花閣の東側に植えられている修善寺寒桜(しゅぜんじかんざくら)が満開になっていました。
傍花閣は、左右側面に山廊と呼ばれる階段の入り口があり、階上に四畳半の部屋が設けられています。
天井には磁石板に十二支を配した図が描かれているそうです。
以前に特別公開が行われたことがありますが、その時は訪れていないので、中を見たことはありません。
シュゼンジカンザクラは渉成園で最も早くに開花する桜です。
薄紅色の花がたくさん咲き、満開ではありましたが、少しずつ花を散らせていたので見ごろが終盤に入っているようです。
桜と春の花
シュゼンジカンザクラの近くにも満開になっている桜がありました。
渉成園内のソメイヨシノは、どれも咲き始めだったので、この桜はソメイヨシノではなさそうです。
ヒガンザクラでしょうか。
その満開の桜の近くでは、ミツバツツジもきれいに咲いていましたよ。
傍花閣の東側に植えられている枝垂れ桜も満開です。
アシビ(アセビ)も、白色の花をたくさん咲かせていました。
ボケの赤い花越しに見る桜。
春の渉成園は、いろんなところで春の花が咲き、とても華やかです。
再び傍花閣の近くに戻ってきました。
紅白の2本の満開の桜を見上げるのも美しいです。
傍花閣の南側では、ヤマザクラが3分咲き程度まで咲き進んでいました。
このヤマザクラは3月中には見ごろになりそうです。
その頃には、シュゼンジカンザクラが多くの花を散らしていそうですが、ソメイヨシノも多くの花を咲かせ、園内はさらに華やかになっていることでしょう。
渉成園は、京都駅からとても近いのですが、旅行や観光で訪れる人は少な目です。
桜の時期も、あまり混雑しないので、人が少ない所でお花見をしたい方は、ぜひ渉成園を訪れてください。
なお、渉成園の詳細については以下のページを参考にしてみてください。