2月下旬に六角堂にお参りをした後、新京極通に建つ誠心院に立ち寄りました。
新京極通と言えば、お土産物屋さんが多く建ち並び、修学旅行生が買い物をしているイメージが強いですが、昔ながらのお寺や神社もお店に混ざって建っています。
人通りが多い新京極通に建っている誠心院ですが、境内に入る人は少な目。
入り口が狭いので、素通りをする人が多いのでしょうね。
背の低い白梅
誠心院には、地下鉄の京都市役所前駅から南に10分ほど歩くと到着します。
山門の前には、鈴成り輪(ぐるま)が設置されています。
鈴成り輪は、車を回しながらお願い事をするようになっているので、境内に入る前に祈願しておきましょう。
山門をくぐると正面に本堂が建っています。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
誠心院は、平安時代の女流歌人である和泉式部が初代住職をつとめた寺院です。
本堂には、阿弥陀如来が本尊として祀られていますが、他にも、和泉式部と藤原道長の像も安置されています。
山門には、和泉式部と一遍上人の伝説を描いた絵画がかかっているので、こちらも見ておきたいですね。
本堂の北側には、ずらっと仏像が並んでおり、その中央には観音さまがいらっしゃいます。
本堂裏、境内の東側へ。
日当たりのとても良い場所に和泉式部の供養塔が置かれています。
供養塔の後ろには、阿弥陀さまがいらっしゃいますよ。
そして、阿弥陀さまの後ろには、たくさんの菩薩も並んでいます。
誠心院の説明書によると、境内に梅の木が植えられているらしいのですが、どこに植えられているのかわかりません。
過去、何度か誠心院にお参りをしており、梅の木を探しているんですけどね。
いったいどこに植えられているのかなと思いながら、和泉式部の供養塔近くから、本堂の裏側の壁付近に目をやると、とても背の低い白梅が植えられているのに気づきました。
こんなに背が低いと、さすがに気づきません。
でも、近くをよく見ると、もう1本梅の木が植えられていました。
しかし、どちらも目立たない場所に植えられているので、すぐには見つけられないでしょう。
誠心院の梅の木は、和泉式部が生前に愛した軒端(のきば)の梅にちなんで、植えられたものだそうです。
白梅は、まだ背が低いですが、時が経てば立派な木に育ってくれることでしょう。
梅の木が植えられている場所を確認できたので、そろそろ誠心院から出ることに。
山門近くの水かけの行者さんは、体に水をたくさんかけられているためか、色が白かったですよ。
なお、誠心院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。