9月下旬。
京都市東山区の豊国神社に参拝しました。
豊国神社は、その名からも想像できるように豊臣秀吉を祀っている神社です。
豊臣秀吉は、百姓から武士になり天下を統一した武将として有名ですから、豊国神社は出世開運のご利益を授けてくれると信仰されています。
職場での出世を目標とされている方は、お参りしておきたいですね。
耳塚と豊国神社
豊国神社は、京阪電車の七条駅から北東に6分ほど歩いた辺りに建っています。
豊国神社の鳥居の前には、広々とした正面通があります。
その正面通の南側には、大きな五輪塔が建っています。
これは、耳塚です。
豊臣秀吉は、晩年、朝鮮半島に2度出兵しています。
その時、日本から渡航した武将たちは、自らの手柄を確認してもらうために朝鮮兵の耳や鼻を削いで日本に送りました。
この耳塚は、朝鮮兵の耳や鼻が埋められた塚なのです。
石造りの鳥居をくぐり、豊国神社の境内へ。
参道の北側の手水屋に設置された手水鉢には、豊臣家の桐の紋が刻まれています。
参道の先に建つのは唐門です。
この唐門は、西本願寺と大徳寺の唐門とともに国宝に指定されています。
普段は、唐門をくぐることができないので、参拝者は、唐門の前から本殿に向かってお参りをします。
しっかりと出世開運をお願いしておきましょう。
唐門の奥には拝殿、さらに奥には本殿が建っています。
正月三箇日なら、唐門が開いているので、本殿の前まで行くことができますよ。
唐門の北側には、槙本大明神が祀られています。
中に入ると、キツネがいたので、どうやらお稲荷さんのようです。
商売繁盛をお願いしておきましょう。
方広寺
豊国神社の参拝後は、お隣の方広寺へ。
まずは本堂にお参りをしましょう。
方広寺も、豊臣秀吉ゆかりのお寺で、かつてここには豊臣秀吉が造立した大仏殿がありました。
しかし、何度も火災に遭い、やがて復興されなくなって、方広寺から大仏は姿を消しました。
方広寺と言えば、大きな釣鐘が有名です。
この釣鐘は、大坂冬の陣の原因となった「国家安康」と「君臣豊楽」の文言が刻まれています。
歴史の教科書にも掲載されているあの有名な釣鐘が、ここ方広寺に残っているのです。
鐘楼に上って、間近で釣鐘を見たこともありますが、大迫力でしたよ。
境内では、ネコが散歩をしていました。
現在は緑地となっている大極殿跡では、ヒガンバナが赤い花を咲かせていましたよ。
この後は、近くの妙法院に参拝しました。