9月中旬。
京都市左京区の檀王法林寺(だんのうほうりんじ)に参拝しました。
檀王法林寺は、三条大橋の近くに建つお寺で、立地条件が良いことから、よくお参りに訪れます。
立地条件の良さから参拝者が多そうなのですが、これまで参拝時に檀王法林寺が混雑していたことはありませんね。
夏の終わりを感じる境内
檀王法林寺は、京阪電車の三条駅、または地下鉄三条京阪駅を出てすぐの場所に建っています。
三条通に面して建つ三条門から境内に入りましょう。
細い参道を北に進み、楼門の前にやって来ました。
楼門は、明治21年(1888年)に建立された建物で、門の4ヶ所に四天王像が安置されています。
この四天王像は、広目天像が平安時代後期の作、その他の像は鎌倉時代後期から南北朝時代の作と伝えられています。
四天王像の足に踏まれた邪鬼も見ておきたいですね。
楼門の東側に祀られている石仏。
昔は、この石仏に安産の祈願をする女性が多かったとのこと。
それでは本堂にお参りをしましょう。
檀王法林寺は浄土宗のお寺で、正式には朝陽山栴檀王院無上法林寺(ちょうようざんせんだんのういんむじょうほうりんじ)と言います。
鎌倉時代に了恵(りょうえ)上人が創建した悟真寺が始まりとされ、慶長16年(1611年)に袋中(たいちゅう)上人が現在の寺名で復興しました。
本堂の東側に建つ庫裏(くり)の近くではサルスベリが咲いていました。
花が小さくなっているので、そろそろこのサルスベリは見ごろを終えようとしています。
サルスベリの近くには、プランターに秋の花が植えられていましたよ。
ハスは、もう花が咲いていません。
葉も茶色くなり、夏の終わりを感じます。
境内の西側に建つ川端門の近くには、アメリカフヨウが植えられているのですが、こちらも花が咲き終わっていました。
石仏の近くに置かれた鳥の供養塔です。
京都市内で食鳥を営む人たちが、食鳥の霊を慰めるために昭和32年(1957年)に建立したものです。
本堂にお参りを済ませ、境内も一通り見たので、そろそろ檀王法林寺から出ることに。
来るときにくぐった三条門の近くに台風で折れたと思われる駒札が置かれていました。
9月上旬の台風21号の被害は、まだ京都市内のいたるところに残っています。
なお、檀王法林寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。