5月15日に京都市上京区の京都御苑を散策している時、御苑内の中央やや南に鎮座する宗像神社(むなかたじんじゃ)に参拝しました。
京都御苑内には、神社が3つあり、宗像神社はそのひとつです。
京都御苑には、何度も訪れているのですが、宗像神社に参拝したのは随分と前のこと。
今回の参拝は、かなり久々になります。
木々の新緑が鮮やかな境内
宗像神社は、地下鉄丸太町駅から北東の方角に建っています。
京都御苑内に入って、徒歩5分ほどで宗像神社の石造りの鳥居の前に到着します。
鳥居をくぐると、左手に再び石造りの鳥居が現れます。
この鳥居は京都観光神社のものです。
創建されたのは昭和43年(1968年)と新しく、祭神として猿田彦大神を祀っています。
恵まれた観光京都に感謝の念を表すため観光関係業者が相寄り京都観光神社を創建したそうで、業者並びに市民の家運隆昌に資する目的があるとのこと。
現在、京都には国内外から多くの旅行者や観光客の方が訪れていますが、これも京都観光神社のご利益なのかもしれませんね。
京都観光神社の前に置かれた多くの巨石。
何を意味しているのかは分かりません。
参道を挟んで京都観光神社の東側に建っているのは、花山稲荷神社です。
この地は、かつて花山法皇の御所があり、後に藤原北家花山院家が伝領したところです。
明治維新で花山院家の邸宅が廃されましたが、花山稲荷神社の社殿は残りました。
花山稲荷神社の頭上の新緑がきれいですね。
参道を進みます。
木々が鬱蒼と茂ってますね。
以前はもっと開けた境内だった気がするのですが。
参道脇には、京都御所から拝領した紫宸殿の左近の桜が植えられています。
京都御所の紫宸殿前には、今も立派な左近の桜があります。
宗像神社に植えられているのは、かつての左近の桜です。
赤色の網で覆われていますが、人が触れないようにするためでしょうか。
左近の桜の隣には、豊栄(とよさか)の庭という小ぢんまりとした庭園があります。
平成28年(2016年)9月11日に竣工した新しい庭園です。
作庭は、井上修造園です。
参道をさらに進み、木々の向こう側に行くと、本殿が建っています。
それではお参りをしましょう。
祀られているのは、宗像三女神(むなかたさんにょしん)です。
宗像三女神は、多紀理姫命(たぎりひめのみこと)、市岐嶋姫命(いちきしまひめのみこと)、多岐津姫命(たぎつひめのみこと)の三神のことで、道の神(交通・運送の神)、または海の神(出産、生産、産業・文化の神)として信仰されています。
本殿の西側には、金刀比羅宮、繁栄稲荷社、少将井社も建っています。
金刀比羅宮には、大物主神(おおものぬしのかみ)、崇徳天皇(すとくてんのう)を祀り、旅行の安全や海産に関係ある人々の守り神として崇敬されています。
繁栄稲荷社は、命婦稲荷神(みょうぶいなりのかみ)を祀り、子孫繁栄、本業発展を願う信仰があります。
少将井社は、櫛稲田姫神(くしなだひめのかみ)を祀っており、かつては八坂神社の御旅所として烏丸竹屋町にありました。
本殿にお参りをしたので、そろそろ宗像神社から出ることにしましょう。
参道の新緑と赤色のモミジに初夏らしさを感じましたよ。
この後は、閑院宮邸跡を訪れました。
なお、宗像神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。