3月下旬に京都市伏見区の伏見稲荷大社の桜を見た後、南に10分ほど歩いて宝塔寺に立ち寄りました。
宝塔寺は、桜の名所なのですが、あまり人に知られていません。
そのため、桜が見ごろを迎えても参拝者が少なく、心静かに桜を愛でることができるんですよね。
まだソメイヨシノの満開には少し早そうですが、2018年の桜は3月22日に開花したことから、そろそろ宝塔寺も見ごろに近づいているはずです。
見ごろまであと少しの桜
宝塔寺の最寄り駅は、京阪電車の深草駅です。
駅からは、東に徒歩約15分ですね。
宝塔寺の入り口にやって来ると、予想していた以上にソメイヨシノが多くの花を咲かせていました。
この日は、モヤがかかったような天気でしたが、空は雲ひとつない快晴でした。
やっぱり、桜は青空の下で見るのが一番きれいですね。
山門をくぐります。
長く延びた参道の先に建つ朱色の門は仁王門です。
仁王門前のソメイヨシノも、まずまず咲き進んでいますが、見ごろにはまだ若干早かったです。
比較的多くの花を咲かせている枝の先だけを見ると、満開のように見えますね。
仁王門をくぐる時は、上を向きましょう。
この花天井も見忘れないようにしておきたいです。
仁王門をくぐった先の石段上には、立派な本堂が建っています。
それでは本堂にお参りをしましょう。
宝塔寺は、昌泰2年(899年)に藤原時平が建てた極楽寺が起源とされています。
その後、徳治2年(1307年)に住持の良桂が日蓮の法孫・日像に帰依し、真言宗から日蓮宗に改宗しました。
現在の寺名の宝塔寺は、日像が京都に通じる7つの街道の入り口に建てた法華題目の石塔婆のひとつが、当寺の日像廟所に奉祀されたことに由来しています。
本堂の南側には多宝塔が建っています。
桜と一緒に見る多宝塔が、お寺の春らしいですね。
背の低いソメイヨシノと本堂。
頭上の青空も爽やかであります。
本堂の後ろには七面山がそびえ、その頂上には七面大明神を祀る七面宮が建っています。
長い石段を上り、七面宮の前にやってきました。
手前のソメイヨシノは、まだ咲き始め。
ここまで登ってきて桜が見れないとは。
七面宮の後ろにも、桜はありますが、少し見づらい場所にあってよく見えません。
何はともあれ、七面大明神にお参りをしておきましょう。
七面宮の前から伏見の町並みを一望できます。
伏見桃山城も見えるのですが、モヤがかかって見づらかったので写真は撮りませんでした。
七面山から下山。
最後に庫裡(くり)の前のソメイヨシノを見て宝塔寺から出ました。
私が宝塔寺の境内にいる間、参拝者はほとんどおらず、とても静かでした。
伏見稲荷大社にはたくさんの人がいましたが、宝塔寺に参拝する人はいないようです。
この後は、瑞光寺の桜を見に行きました。
なお、宝塔寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。