10月下旬に京都市東山区の粟田神社に参拝した後、近くの知恩院を訪れました。
知恩院は、東山を代表する大きな寺院で、国内外から多くの旅行者や観光客が訪れます。
東山を散策すると、大きな三門が嫌でも目に入るので、つい参拝して行こうと思う方も多いことでしょう。
名号の松
知恩院の最寄り駅は、地下鉄東山駅もしくは京阪電車の祇園四条駅です。
東山駅からだと南に徒歩7分くらいですかね。
祇園四条駅からだと北東に徒歩約10分です。
入り口の三門前に到着。
いつ見ても雄大であります。
三門の前の木々の葉が色づき始め、秋の深まりを感じます。
石段を上り三門をくぐると、さらに石段が現れます。
この石段は、男坂と呼ばれています。
男坂を上って境内に入ります。
御影堂(みえいどう)は依然工事中。
御影堂の前に建つ宝佛殿の戸が開いていたので、今回はこちらにお参りをしましょう。
中には、浄土宗の開祖法然上人の座像があり、その後ろに阿弥陀如来像が立っています。
座っているためか法然上人の像が小柄に見えます。
左右には、四天王像が2体ずつ立ち、法然上人と阿弥陀如来像を守っているようであります。
宝佛殿の東には納骨堂が建っています。
納骨堂前の池のハスは、花がなくなり葉だけとなっていました。
池の前に植えられているのは、名号の松と呼ばれる松です。
浄土宗では、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えますが、これを六字名号といいます。
名号の松は、根元から6本に分かれていることから、その名が付いたそうです。
写真だとわかりにくいですが、近づいて根元を見ると、確かに6本に分かれていましたよ。
大きな仏頭
納骨堂から北に少し歩き、智慧の道と呼ばれる石段を上ると、御廟の入り口があります。
それにしても、知恩院は石段が多いですね。
お参りするだけで、足腰が強くなりそうです。
門をくぐり右手の石段を上って御廟の前にやってきました。
この御廟は法然上人のものです。
それでは、御廟にもお参りをしましょう。
御廟の近くには、勢至堂というお堂もあり、こちらにもお参りをしようと思ったのですが、何やら法要が行われているようだったので中に入るのは控えました。
勢至堂の近くにもうひとつお堂があり、その窓が開いていたので中を窺うと、大きな仏像の頭が置かれていました。
両手を回すことができないほど大きな頭です。
この仏頭は何なのかを調べたところ、京都旅屋さんのブログに詳しい解説が載っていました。
要約すると、この大きな仏頭は大正12年(1924年)に造立されたもので、元は新潟県にあった与坂大仏たそうです。
それが諸事情から転々とし、知恩院にやって来たのだとか。
これまで何度も知恩院に訪れていますが、この仏頭を見たのは今回が初めてです。
御廟へのお参りを済ませ、智慧の道を下り、境内の南側にある大鐘楼にやってきました。
いつ見ても、大きな梵鐘です。
先ほどの仏頭は、この梵鐘と同じくらいの大きさの胴体を持っていたのではないでしょうか。
何もかもが規模が大きいお寺。
それが知恩院なのです。
なお、知恩院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。