9月中旬。
京都市左京区の吉田神社に参拝しました。
吉田神社は、2月の節分の日にとても賑わう神社ですが、普段はそれほど参拝者は多くありません。
まだ夏の暑さが若干残っている9月中旬も、参拝者が少なく心静かにお参りできます。
蝉が鳴く吉田山
京阪電車の出町柳駅から今出川通を東に10分ほど歩き、京都大学付近にやってきました。
京都大学からさらに南に5分ほど歩き、近衛通を東に曲がってまっすぐ進めば、吉田神社が鎮座する吉田山が見えてきます。
吉田山の向こうに見えるのは、五山送り火で有名な大文字山。
「大」の字が見えますね。
吉田神社の1つ目の鳥居をくぐって参道をまっすぐ進むと、2つ目の鳥居が現れます。
近くの手水屋で手と口を清めましょう。
2つ目の鳥居をくぐった左には、今宮社が建っています。
まずは今宮社にお参り。
今宮社の本殿の四方には、四神石が置かれているので、こちらも見ておきたいですね。
再び吉田神社の参道に戻ります。
石段脇のカエデは、上の方が赤く色づき始めていました。
石段を登り切り吉田山の中腹にやってきました。
吉田神社の本殿は、ここに建っています。
それでは本殿にお参りをしましょう。
吉田神社は山に建っているためか、9月中旬でもセミの鳴き声が聞こえてきます。
ミンミンゼミとツクツクボウシですね。
夏の名残を感じます。
本殿にお参りを済ませた後は、さらに吉田山の頂上へ向かいます。
その途中には、山蔭神社(やまかげじんじゃ)が建っています。
吉田神社は、貞観元年(859年)に藤原山蔭が奈良の春日大社から京都の守護神として春日の四神を勧請(かんじょう)したのが始まりです。
その藤原山蔭を祀っているのが、山蔭神社です。
藤原山蔭は、あらゆる食物を調理調味づけた始祖であり、古来から包丁の祖、料理飲食の祖神として崇敬されてきました。
竹中稲荷社
吉田山の山頂にやってきました。
山頂には、竹中稲荷社が建っています。
参道には、朱色の鳥居がたくさん並んでおり、伏見稲荷大社の千本鳥居を連想させます。
何本もの鳥居をくぐり本殿の前にやってきました。
竹中稲荷社は、天長年間(824-834年)にはすでに社殿があったということですから、約1200年前には存在していたことになります。
歴史の古い神社ではありますが、社殿は天保11年(1840年)に信徒の寄附で造営されたものなので、建物は比較的新しいですね。
それでは本殿にお参り。
商売繁盛を祈願しておきましょう。
隣には天満宮もあるので、受験を控えている方はこちらにも合格を祈願しておくと良さそうですね。
境内の東側にピカピカの小さな祠がありました。
近くの石に「若竹大神」と刻まれていますが、祠には若竹大神を祀っているのでしょうか。
吉田山の山頂からは大文字山がきれいに見えますよ。
社殿越しに見る「大」の字が見事であります。
この後は、同じく吉田山の山頂に建つ宗忠神社に参拝しました。
なお、吉田神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。