9月19日。
京都市左京区の本妙寺に参拝しました。
この日は、平安神宮の神苑の無料公開があり、その帰りに本妙寺の前を通りかかりました。
素通りしても良かったのですが、山門越しに萩がきれいに咲いているのが見え、吸い込まれるように境内に入りました。
本堂前で咲く萩
本妙寺の最寄り駅は、京阪電車の三条駅もしくは地下鉄の三条京阪駅です。
どちらの駅からも、北東に7分程度歩くと本妙寺に到着します。
山門をくぐって境内に入ると目の前に本堂が建っています。
本堂前で萩が花を咲かせていますが、まずは本堂にお参りです。
重層造りの本堂は珍しいですね。
山門越しに目に入った萩は、この本堂前に植えられている萩です。
垂れ下がる枝に無数の赤色の花が咲いています。
東側から見ると、花があまり咲いていないように見えます。
でも、西側から見ると満開であります。
本妙寺は、日蓮宗妙覚寺派のお寺で、正和4年(1315年)に日蓮の法孫である日像が洛北岩倉に巡行の際、代官の渡辺氏が帰依し、邸宅を寺として創立したのが始まりです。
そのお寺は中絶したのですが、天正2年(1574年)に本山妙覚寺の十八世日典が再興しています。
本妙寺は、義士の寺とも呼ばれているのですが、その理由は、赤穂浪士のお墓が境内西側の墓地にあるからです。
そのお墓は義士の墓といい、吉田忠左衛門、その子の澤右衛門、貝賀弥左衛門の他に弥左衛門の妻おさんも供養されています。
墓地の入り口付近では、スイフヨウが咲いてました。
まだ昼間だったので、白色の花が目立ちます。
夕方に訪れれば、白色から赤色に変化したスイフヨウを見れるのではないでしょうか。
本妙寺では、毎年12月14日に義士追悼記念祭が行われます。
昭和5年(1930年)に貝賀弥左衛門の子孫である斎藤トラが、義士の遺品5品と遺墨70点以上を当寺に納めたのですが、義士追悼記念祭では、それらの品も赤穂四十七士の木造とともに一般公開されるそうですよ。
赤穂四十七士関係の品は、境内の東側に建つ義士堂に収められています。
その義士堂の前でも、白色の萩が花を咲かせていました。
本堂前の赤色の萩に比べると花数が少な目ですが、もうしばらくすると、たくさんの白色の花が咲くことでしょう。
今回、本妙寺には、たまたま立ち寄ったのですが、きれいな萩を見れて良いお参りができました。
なお、本妙寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。