京都市東山区の清水寺では、平成29年(2017年)2月から本堂の檜皮屋根葺き替え工事が行われています。
清水寺の本堂は、あの有名な清水の舞台がある建物です。
平成に入ってから清水寺では、諸堂の修復工事が実施されてきましたが、今回の本堂の檜皮屋根葺き替え工事が平成大修理の集大成であります。
ちなみに今回の本堂の屋根葺き替え工事は、約50年ぶりに行われています。
木に囲まれた本堂
8月末。
工事中の清水寺を訪れました。
最初は、清水の舞台を見れないと、参拝してもあまり満足できないかもしれないなと思いました。
でも、工事中の清水の舞台を見れる機会はそうそうないでしょうから、この機会に見ておくべきだろうと思い、まだ残暑厳しいこの時期に清水寺にお参りしました。
工事が行われているのは、本堂だけでなく、三重塔の前にある西門も工事中でした。
西門も、丹塗りがはげ落ちてきてましたからね。
工事が終われば、ピカピカの西門が見れそうです。
本堂の工事中は、中に入れないのかと思いましたが、いつものように拝観受付で400円を納め順路に従い進むと本堂に入ることができましたよ。
本堂全体が木で囲まれています。
木組みの間から眺める境内。
遠くに子安塔(こやすのとう)が見えます。
でも、上の写真だと、どこに子安塔が写っているのかわかりませんね。
舞台の近くにやってきました。
こちらも木組みがいっぱいであります。
清水の舞台からの眺めを楽しみに参拝したのに工事中で見れなくて残念。
ということはなく、舞台の周囲には木組みがなく、普段どおりに境内を一望できますよ。
本堂の外に出ます。
外側からも大木が本堂の覆いを支えていました。
順路に従い、奥の院へと進みます。
ここから見る清水の舞台は、清水寺の定番の風景です。
でも、工事中のため、本堂は全く見えません。
初めて参拝された方にとっては、残念な景色でしょうね。
空も割と晴れていたので、覆いがなければ、清水の舞台と夏空の見事な景色が見れたと思います。
順路に従い境内の一番奥までやってきました。
子安塔が建つ辺りですね。
ここから清水寺の諸堂を眺めるのもおすすめです。
でも、ほとんどの参拝者が、子安塔に立ち寄りません。
春や秋だと、ここも人がいっぱいなのですが、なぜか私が訪れた日はここまで来る人が少な目でしたよ。
皆さん、前の人に着いて行ってるので、先頭の人が子安塔に行かなかったら、後続の人も子安塔には向かわないのでしょうね。
音羽の道も工事中でした。
でも、音羽の道の工事はすぐに終わるみたいですけどね。
本堂の真下にやってきました。
ここから見上げると、本堂の木組みと工事のための木組みが混ざって、どれがどれなのかわかりにくいです。
本堂の檜皮屋根の葺き替え工事は約3年かけて行われるようです。
しばらくは本堂全体を見ることはできませんが、本堂へのお参りはできますし、清水の舞台からの景色も楽しめます。
なので、工事中でも清水寺に訪れる価値は十分にありますよ。
なお、清水寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。