7月上旬。
京都市左京区の下鴨神社に参拝しました。
下鴨神社は割と好きな神社で、1年のうちに何度か訪れます。
夏の京都は暑いことで有名ですが、下鴨神社が建つ糺(ただす)の森はひんやりとしていて、真夏でも京都の他の場所よりも涼しく感じます。
ラグビーと縁のある雑太社
下鴨神社の最寄り駅は、京阪電車と叡山電車の出町柳駅です。
駅を出て、北に5分ほど歩くと、糺の森が見えてきます。
糺の森に入ると、想像していたとおり、ひんやりとしていました。
青葉をたくさんつけた木々が太陽光を遮ってくれているので、歩いていても汗をかきません。
糺の森の中ほどまでやって来ると、きれいな社殿がありました。
この社は、雑太社(さわたしゃ)で、2017年の春頃に建立されたものです。
雑太社の祭神は、神魂命(かんたまのみこと)と賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)です。
社殿の前に説明書が設置されているので読んでみましょう。
雑太社は、元は鴨社神館(かもしゃかんたち)御所内の雑太という字地に御所の鎮祭社として祀られていたそうです。
奈良時代や平安時代には、この社から各地へ分霊されていたとのこと。
室町時代に入ると、応仁の乱の兵火にあい、文明2年(1470年)6月14日に鴨社神館御所とともに焼失し、この地に遷ってきました。
時は流れ、明治10年(1877年)3月21日に下鴨神社の末社と制定され、社殿は同43年4月8日に旧法により特別保護建造物に指定されました。
また、同じ明治43年には、9月10日に社前の馬場で第三高等学校と慶應義塾大学生のあいだで、ラグビーの練習が行われました。
それが契機となり日本ラグビー界の歴史が始まり、昭和44年(1969年)には、その歴史を後世に伝えるため「第一蹴の地」の聖地として記念碑も建立されました。
その記念碑は、今も雑太社の前にあります。
せっかくですから、雑太社にお参りをしていきましょう。
鳥居をくぐると、奥には小さな仮殿が建っていました。
これから立派な社殿ができるのでしょうね。
晴天の日の下鴨神社境内
雑太社にお参りを済ませた後は、糺の森を北に進み、下鴨神社の境内に入ります。
境内に入ると、古都の夏らしい景色が広がっていました。
青空に浮かぶ真っ白な雲がきれいですね。
中門をくぐり、自分の干支の守り神にお参り。
続いて本殿に参拝です。
下鴨神社は、たくさんのご利益を授けてくれるので、どんな願い事も叶えてもらえそうです。
境内の北東にやってきました。
こちらには、御手洗社(みたらししゃ)が建っています。
御手洗社にもお参りしておきましょう。
御手洗社では、毎年、土用丑の日に御手洗祭が行われます。
この行事では、社前の御手洗池に足をつけ、ロウソクを供えて無病息災を祈願します。
御手洗池は、土用の丑の日が近づくと水量が増していくと伝えられています。
御手洗池の水がこんこんと湧き出た時にできる泡をかたどったのが、みたらし団子ですね。
下鴨神社の近くにみたらし団子屋さんがあるので、参拝後に食べていくのも良いでしょう。
境内の中央やや西に建つ供御所(くごしょ)。
建物の中は、東、中、西の三間に分かれています。
東の間は神饌を調理するところ、中の間の贄殿(にえどの)は魚介鳥類を調理する間になっています。
そして、西の間の侍所(さぶらいどころ)は、神官などが参集し、直会(なおらい)、勧盃(かんぱい)の儀などが行われます。
供御所の中には、雅な布が吊るされていました。
昔の女性が来ていた着物のように見えますが、どうなのでしょうか。
本殿にお参りを済ませたので、そろそろ下鴨神社から出ましょう。
糺の森は涼しかったですが、境内は晴天だったので暑かったですね。
なお、下鴨神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。