京都市北区の船岡山に建勲神社(たけいさおじんじゃ)という神社が建っています。
建勲神社は、明治天皇が創建した神社で、祭神として祀られているのは織田信長です。
この建勲神社の境内には、「大平和敬神」と刻まれた神石が立っています。
高さは6メートルあるので、とても背の高い神石です。
旧本殿跡地
建勲神社の鳥居をくぐり、船岡山の山頂へと続く石段を上っていくと、その途中に大平和敬神の神石が立っています。
建勲神社には、何度も参拝しており、そのたびにこの石柱は何なのかと思っていました。
先日も建勲神社に参拝し、いつもと同じように神石を見上げると、近くに説明書が設置されているのに気づきました。
以前からあったのでしょうか。
とりあえず読んでみることに。
大平和敬神の神石が立っている場所は、建勲神社の旧本殿跡地とのこと。
ちなみに現在の本殿は、船岡山の山頂にあります。
神石が建立されたのは、昭和45年(1970年)11月10日で、奉納したのは修養団捧誠会です。
修養団捧誠会総裁の出居清太郎さんは、大正13年(1924年)4月10日、修行初歩に元建勲神社主典出口王仁三郎聖師等の案内により、この地で一夜を明かしたそうです。
以来、出居さんは、修養捧誠会を主宰して万物尊愛世界平和の確立を目標に生命の親のみ心のまにまに天地自然の法則を学び修め、人の道を践み行うよう終始一貫日夜努力を重ねてきたのだとか。
建勲神社の旧本殿跡地は、出居さんにとって思い出深い神域であり、妻の菊のさんとともに神石建立の趣旨を当時の建勲神社宮司松原宏整大人にお願いしたところ、祭神の意に叶うものとして快諾されます。
そして、宮司より「大平和敬神」の5文字をいただき、神石を建勲神社に奉納しました。
なお、神石に刻まれている文字は、出居さんの直筆です。
また、毎年4月には全国各地から捧誠会の会員が集まって、神石の前庭で祭典を執り行っているそうです。
万物博愛の実践により、心の平和、家庭の平和、そして世界平和を達成するべく祈願を行っているのだとか。
織田信長は、戦国乱世を終わらせ平和な世を築こうとしましたが志半ばでこの世を去りました。
大平和敬神の神石が、祭神の織田信長の意に叶うものとして建立された理由がわかるような気がします。
いつも何気なく見ていた大平和敬神の神石ですが、深い意味があって建てられたのですね。
また建勲神社に参拝する時には、しっかりと拝むことにしましょう。
なお、建勲神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。