4月中旬。
京都市東山区の泉山(せんざん)を訪れました。
泉山には、泉涌寺(せんにゅうじ)の境内があり、多くのお寺が建っています。
今回は、泉山にあるいくつかのお寺に参拝してきたので、その模様をお伝えします。
今熊野観音寺
JRおよび京阪電車の東福寺駅から東に15分ほど歩くと、泉涌寺境内への入り口があります。
そこから、さらに5分ほど参道を歩くと、左手に下り坂が現れます。
下り坂の先には、西国三十三所観音霊場巡りの第十五番札所の今熊野観音寺へと続く鳥居橋が架かっています。
鳥居橋の前には、散りかけのソメイヨシノとカエデの新緑。
鳥居橋を渡って参道を進みます。
そして、今熊野観音寺の境内へ。
今熊野観音寺の境内の景色は、いつ見ても見事であります。
黒色の本堂の奥には、朱色の医聖堂が建っています。
晴天の日に眺めると、何とも清々しい気分になりますね。
それでは、本堂にお参りです。
本堂脇に植えられている同期の桜。
熊谷陸軍飛行学校出身甲種幹部候補生7、8、9、期生が同期として学び、操縦将校として戦斗爆撃偵察等に出撃しました。
この桜は、復員した方々が戦友の英霊に同期の誓いを忘れないようにと植樹したものだとか。
同期の桜の上には、ミツバツツジの花も咲いていました。
本堂、同期の桜、ミツバツツジ、医聖堂を見上げるように眺めるのがおすすめです。
今熊野観音寺の参拝後は、鳥居橋に戻ります。
新緑の透明感が春らしいですね。
その他の寺院
泉山の奥へと進みます。
すると、雲龍院が建っています。
雲龍院の山門付近にも、ツツジが咲いていましたよ。
ここには、枝垂れ桜が数本植えられているのですが、どれも見ごろ過ぎのようだったので境内には入りませんでした。
雲龍院から泉山の西へ歩きます。
すると悲田院というお寺が現れます。
当院の八重紅枝垂れ桜は見ごろでした。
ここからは、京都市内を一望できますよ。
私が訪れた時は晴れていたものの、モヤがかかったような景色だったので、見晴らしはあまり良くありませんでした。
戒光寺にやってきました。
こちらのソメイヨシノは多くの花を散らしており、そろそろ見ごろを過ぎようとしていました。
戒光寺の本堂に上がってお参り。
本堂には、10メートルもあるお釈迦さまが祀られています。
ロウソクと線香を供え、大きなお釈迦さまにお参り。
病や悪いことの身代わりになってくれると伝えられているので、しっかりと拝んでおきましょう。
戒光寺にお参りを済ませて、参道に戻り、泉山の入り口付近にやってきました。
入り口近くには、即成院(そくじょういん)が建っています。
こちらも、境内の桜は散り始めており、そろそろ見ごろを終えようとしていました。
泉山は、訪れる人が少なく、とても静かでした。
観光シーズンでも、それほど混雑しませんから、人ごみが苦手な方に泉山はおすすめですよ。