3月下旬に京都市左京区の長徳寺を訪れました。
長徳寺には、山門前に早咲きのオカメ桜が植えられており、毎年、本格的な桜シーズンよりも一足早く見ごろを迎えます。
例年ならオカメ桜は3月中旬に見ごろを迎えるのですが、2017年の京都の桜は開花が遅れているようなので、3月下旬に長徳寺を訪れた次第です。
満開見ごろのオカメ桜
長徳寺は、京阪電車の出町柳駅から南に少し歩いた辺りに建っています。
地下にある駅を出て川端通に上がり、周囲をきょろきょろ見回せば、ピンク色の花をたくさん咲かせたオカメ桜に気付くので迷うことはないでしょう。
川端通の西側の歩道から向かいにある長徳寺を眺めます。
思ったとおり、オカメ桜が満開であります。
毎年のことですが、オカメ桜の周りには、たくさんの人がいます。
オカメ桜を見る目的で長徳寺を訪れた人もいれば、たまたま近くを通りかかって満開のオカメ桜に気付いた人など様々です。
また、近くにバス停があるので、バスが来るのを待つ間にオカメ桜を見る人もいますね。
長徳寺には、オカメ桜が2本とカンヒザクラが1本あります。
近くの駐輪場から見ると、たくさんのピンク色の花に包みこまれているようであります。
濃い紅色の花を咲かせるカンヒザクラも見ごろです。
オカメ桜は、イギリスの桜研究家イングラムが1947年にカンヒザクラとマメザクラを交配して作出した栽培品種です。
この鮮やかなピンク色の花は、カンヒザクラの紅色を受け継いだんでしょうね。
オカメ桜の花は小さ目なのですが、枝にびっしりと咲くので、とてもボリュームがあります。
見ごろを過ぎた後の桜吹雪も見事なのでしょうが、まだ見たことはありません。
長徳寺は普段は中に入れないので、訪れる人を見かけないのですが、オカメ桜が咲く時期は門前がとても賑わいます。
以前は、長徳寺にオカメ桜を見に来る人はそれほど多くなかったのですが、近年、有名になってきたためか人が増えています。
オカメ桜は、青空を背景にして見上げるように眺めると花のピンク色がより鮮やかに感じます。
いつ見ても、満開のオカメ桜は見事ですね。
少し上の方が散っている感じでしたが、充分に見ごろを保っています。
そう言えば、今年はメジロもハチもオカメ桜にやってきていませんでした。
人が多くなったからなのでしょうか。
最後にカンヒザクラをもう一度見て長徳寺を後にしました。