11月中旬に清水寺に紅葉を見に行き、子安塔近くからいったん清水寺を出て、歌の中山清閑寺(せいかんじ)に参拝してきました。
清閑寺は、知る人ぞ知る紅葉の名所。
清水寺から近いにもかかわらず、ここまで足を運ぶ人はほとんどいません。
山の上で見る紅葉
清閑寺の最寄り駅は京阪電車の清水五条駅です。
駅からだと徒歩30分近くかかりますが、清水寺の子安塔からだと山の中の細い道を南に約5分歩けば清閑寺の駐車場に到着します。
駐車場から長い石段を上り山門へ。
清水寺からの道のりは大したことありませんが、石段を上るのは少々疲れます。
拝観料は志納制となっています。
山門に設置されている箱に100円を納め境内へ。
境内はカエデの木に覆われており、その中に小ぢんまりとした本堂が建っています。
カエデの木は青葉がかなり目立ちますね。
真っ赤に色づいている葉もありますが、見ごろには少々早いようです。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
本堂にお参りを済ませた後は、境内の端に置かれている要石(かなめいし)へ。
要石の前に立つと、山の間から京都市街が望めます。
まるで扇を開いたかのように景色が見えます。
そう、要石とは、扇の要に見たてたものなのです。
要石の近くから境内を眺めます。
こうやって見ると割と紅葉しているように見えますね。
あと数日すれば、もっと赤さが増しているはずです。
本堂の北側にある鐘楼の近くの紅葉は色づき始めの状況。
木の上の方は赤色が目立ちますが、まだ鮮やかさがありません。
緑色、黄色、オレンジ色、赤色と様々な色の葉を付けるカエデの木。
清閑寺はあまり広くないので、境内全体を見るのにそれほど時間はかかりません。
15分程度で境内の紅葉を見終えたので、そろそろ清閑寺から出ることに。
その前に地面に敷き詰められた苔を見ておきましょう。
秋になっても、苔はみずみずしさを保っていましたよ。
山門の上のカエデは緑色。
少し黄色く色づいていましたが、真っ赤に色づくのは11月の終わり頃でしょうか。
清閑寺は、高倉天皇と小督局(こごうのつぼね)の悲恋の地でもあるので、モミジが散り始めた時に参拝した方が、より情緒を感じられそうですね。
境内の外に出て、石段を下ります。
「歌の中山」と刻まれた石碑は、平成27年(2015年)に建立されたもののようです。
石柱には「清閑寺山門より清水寺子安の塔までの山路」と書かれています。
それでは、石柱の近くに設置されている矢印が指す清水寺に戻りましょう。