10月上旬。
京都市伏見区の藤森神社(ふじのもりじんじゃ)に参拝しました。
藤森神社は、競馬の神さまとして有名な神社で、競馬ファンだけでなくジョッキーの方もよくお参りに訪れます。
また、勝運のご利益を授かれる神社なので、スポーツをされている人にも人気があります。
原種のフジバカマが満開
藤森神社の最寄り駅は、京阪電車の墨染駅です。
駅から北東に5分ほど歩くと、南側の鳥居に到着します。
今回は、西の鳥居から境内に入ることにしました。
南の鳥居から入ると、長い参道を歩かなければならないのですが、西の鳥居からだと、すぐに本殿の前に着きます。
こちらが本殿です。
それでは、勝運のご利益を授かるために参拝しましょう。
本殿には日本書紀の編纂に携わった舎人親王(とねりしんのう)も祀られています。
舎人親王は学問の神さまとして崇められているので、一緒に学業成就も祈願しておきましょう。
試験を控えている方は合格祈願をしておくと良いですね。
さて、今回、藤森神社に訪れた目的は、フジバカマを観賞することにあります。
フジバカマは、境内の東側に建つ神楽殿の前に並んだ植木鉢に植えられています。
秋の花と言えば、コスモスやヒガンバナなど、いろいろな花が思い浮かびますが、フジバカマも忘れてはいけませんね。
フジバカマは、8月から10月にかけて花を咲かせます。
万葉の昔から日本人に親しまれてきた花で、和歌に詠まれることも多いですね。
フジバカマの花はとても小さく、密集してさていると、まるでフワフワとした綿のように見えます。
管状花から花柱が2本長く分岐して出ており、その2本の花柱を袴に見たてたことから、藤袴(フジバカマ)と名付けられたとか。
よく見かけるフジバカマの花の色は、もっと紫色が強いです。
紫色が濃いフジバカマは外来種で、日本の原種は紫色が弱いのが特徴です。
藤森神社に植えられているフジバカマは、紫色が弱いので原種です。
近くの説明書によると、藤森神社のある深草のフジバカマは、西京区大原野で発見された原種を栽培・繁殖させたものだとか。
そう言えば、藤森神社に参拝する前に通りかかった民家のプランターにも、原種のフジバカマが植えられていました。
フジバカマに近づくと、ハチが蜜を吸いにやってきていました。
ハチは、1匹だけでなく、たくさんいましたよ。
あまり近づくと刺されそうですから、少し離れて観賞した方が良さそうです。
フジバカマ越しに見る本殿。
風が吹くと、タンポポのように花が飛んでいきそうなほど、フワフワとしています。
朱色の鳥居と一緒に見るフジバカマ。
これぞ、和の風景であります。
フジバカマを十分に観賞したので、そろそろ境内から出ましょう。
割拝殿の頭上には、爽やかな青空が広がっていましたよ。
神馬にも忘れず挨拶しておきましょう。
なお、藤森神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。