4月下旬。
京都市左京区の哲学の道を歩いてきました。
哲学の道は、明治23年(1890年)に完成した琵琶湖疏水の分線沿いにある桜並木の散策路です。
南北に約1.8kmある哲学の道は、春の桜が咲くころに多くの観光客でにぎわいます。
すでにソメイヨシノが散ったこの時期は、一気に観光客が減ります。
なので、のんびりと散策するのにちょうど良い季節です。
疎水沿いの新緑
哲学の道は、北から南に歩く場合、市バス停「銀閣寺道」が最寄りのバス停になります。
また、南から北に歩く場合は、市バス停「東天王町」から東に10分ほど歩くと、哲学の道の南側の入り口である若王子橋(にゃくおうじばし)に到着します。
今回は、若王子橋から北に向かって哲学の道を歩くことに。
カエデの新緑に混ざって白色のハナミズキの花がたくさん咲いています。
写真だとちょっとわかりにくいですが、ちょうど真ん中辺りに写っているのがハナミズキです。
疏水の脇にある遊歩道をのんびりと歩いて行きます。
すると、料理屋さんが見えてきました。
なかなか景観の良い場所にあるお店ですね。
カエデの新緑が爽やかですから、窓際の席で食事をすると気持ちよさそうです。
哲学の道は、南側の方が北側よりもカエデが多く植えられています。
なので、新緑を見ながら歩くのであれば、南から北に向かって歩くのがおすすめです。
生まれたばかりの若葉は、透き通るような黄緑色。
1枚1枚、葉の形がはっきりとわかります。
赤色のカエデもありました。
遊歩道の脇にも、赤く色づいた葉をたくさんつけた刈込があります。
青葉ばかりの疎水沿いにいきなり赤色の葉が現れると、目が覚めるような感覚です。
藤の花も発見。
こちらはシャクナゲですね。
ただ歩いているだけなのに様々な草花を楽しめるのが、哲学の道の良いところであります。
観光客の方がやや多かったですが、それでも混雑するほどではなかったので、急かされることなくのんびりと歩けましたよ。
すでに遅咲きの八重桜も多くの花を散らしており、見ごろを過ぎていました。
散った八重桜の花は疏水に落ち、たくさんの花筏となっています。
哲学の道を北まで歩かず、途中で東の通りに入り法然院にも参拝してきました。
法然院も新緑がきれいなお寺ですから、初夏や梅雨の季節に哲学の道を散策するときには立ち寄りたいですね。
なお、哲学の道の詳細については以下のページを参考にしてみてください。