4月下旬。
京都市左京区の西雲院(さいうんいん)を訪れました。
西雲院は、金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)の塔頭(たっちゅう)で、今の時期は境内に約50株植えられている牡丹が様々な色の花を咲かせます。
その牡丹を見ることが今回の参拝の目的であります。
様々な色の牡丹の花
西雲院は、市バス停「岡崎神社前」から北に5分ほど歩いた辺りに建っています。
金戒光明寺の境内に入り、小高い丘の上の墓地を抜けていくのが近道です。
西雲院の境内に入ります。
境内の中央に整然と並べられた鉢には、ハスが植えられています。
ハスは夏に花を咲かせますから7月にも西雲院に参拝したいですね。
牡丹は、ハスの鉢の外側に植えられています。
真っ白な牡丹の花が2輪咲いていました。
純白とは、まさにこの牡丹の花の色ですね。
黄色い花を咲かせた牡丹。
薄い黄色が爽やかであります。
西雲院の境内は、それほど広くありません。
そして、あまり知られていないためか参拝に訪れる方も少な目です。
西雲院は、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に捕えられた高麗人の宗厳(そうごん)によって元和2年(1616年)に創建されたお寺です。
幕末に蛤御門(はまぐりごもん)の変や鳥羽伏見の戦いで戦死した会津藩士たちのお墓があることでも知られています。
ちなみに会津藩士の墓地は、境内を出た東側にあります。
松の木の下では、オレンジ色の花が咲いていました。
これはなんという名の花でしょうか。
本堂の正面では、様々な色の牡丹の花が咲いていました。
真っ白な花、濃い紫色の花、薄い紫色の花。
どの牡丹の花も大きいので、少ない数でも華やかさがあります。
本堂の前から東側の門に向かって牡丹の花を観賞。
手前の薄い黄色の花と奥の濃い赤色の花の対比がきれいですね。
西雲院は牡丹もきれいですが、初夏の時期はカエデの新緑を見るのもおすすめです。
西雲院のカエデの葉は、日当たりの関係なのか、鮮やかに見えます。
秋に紅葉すると、きれいな赤色に染まりますよ。
近くに墓地があるので落ち着かないという方もいらっしゃるかもしれませんが、花の寺として知られているところなので、金戒光明寺に参拝した時には西雲院にも立ち寄りたいですね。
なお、金戒光明寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。