京都市東山区の世界遺産に登録されている清水寺には、西門(さいもん)の下に祥雲青龍がいます。
以前は、清水寺に祥雲青龍はいませんでしたが、参拝者の目に触れる場所にいつのまにか設置されていました。
祥雲青龍は、とても目立つので、清水寺の新たな名物になりそうです。
清水寺門前会創立30周年に登場した祥雲青龍
清水寺の最寄り駅は、京阪電車の清水五条駅です。
駅から東に20分ほど歩くと、清水寺の入り口に到着します。
市バスだと、市バス停「清水道」で下車し、東に徒歩約10分です。
西門の下の祥雲青龍。
龍は2頭いるようです。
1頭は上の方、もう1頭は真ん中より少し下の辺りに顔があります。
祥雲青龍は、平成27年(2015年)12月に清水寺に建立されました。
この年は、清水寺門前会が創立30周年を迎えた年で、また、毎年、3月14日、3月15日、4月3日、9月14日、9月15日に清水寺で行われる青龍会(せいりゅうえ)誕生から15年に当たります。
祥雲青龍は、それを記念して造られたそうです。
京都は四神相応の地とされ、北の船岡山を玄武、南の巨椋池(おぐらいけ)を朱雀(すざく)、西の山陰道を白虎、東の鴨川を青龍が守っています。
これが京都に都が置かれた理由です。
清水寺は、鴨川よりもさらに東に位置しており、仏法の霊地でもあることから、青龍会が誕生するに至ったようです。
炎を吹きそうな青龍の顔
祥雲清流に近づいてみましょう。
上の方の龍は、口を大きく開けています。
下の方の龍も口を開けていますが、上の龍ほどには口が開いていません。
青龍は違う角度から見ると、とても迫力があります。
下の龍をやや左から見ると、今にも飛びかかってきそうな感じです。
鋭く睨んだ表情は、東方の守護神と言うにふさわしいですね。
上の龍を正面から見ます。
こちらは、炎を口から噴き出しそうな表情です。
一点を睨む龍の目が怖いですね。
青龍会は、山内と門前町を練り歩く大群会行で、参詣諸人の家内安全、諸願成就も祈念する行事です。
そして、祥雲青龍もまた願うところは同じで、清水寺門前会が精魂込め製作し、参詣者のいよいよの祥福を希うものだそうです。
清水寺に参拝した時には、この祥雲青龍も拝んでおくと願い事が叶い、福がやってくるかもしれませんね。
青龍会の日にお参りすると、さらなるご利益を授かれそうです。
なお、清水寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。