京都府宇治市の宇治橋の西に橋姫神社という神社が建っています。
境内はそれほど広くなく、鳥居がなければ民家と思って素通りしてしまいそうな神社です。
でも、橋姫神社は、宇治川が流れる宇治市にとって、昔から橋の守り神と崇められてきた大切な神社なのです。
質素な木造の鳥居
橋姫神社は、宇治橋の西側から3分ほど歩いた辺りに建っています。
JR宇治駅、京阪宇治駅からだと徒歩約10分です。
神社の入り口の前には、何の装飾もない木造の鳥居が建っています。
橋姫神社ののぼりがなければ、素通りしてしまいそうですね。
橋姫神社は、明治3年(1870年)に洪水で流失するまで宇治橋の西詰めにありました。
もともとは、宇治橋の中央部に設けられた三之間に祀られていたとも伝えられています。
いずれにしても、宇治橋付近にあったことはまちがいなさそうです。
また、宇治橋近くに祀られていたことから、橋の守り神として崇敬されていたことがよくわかります。
縁切りのご利益を授けてくれる
橋姫神社の祭神は、瀬織津姫(せおりつひめ)です。
橋姫とも呼ばれており、社名はこれが由来なのでしょうね。
橋姫は、嫉妬深い女性と語られることが多く、そのため、縁切りの神さまとして信仰されています。
橋姫神社も、宇治川の近くにあるためか、悪縁を流し去ってくれると伝わっています。
境内には、小さな祠が2つ並んでいます。
ひとつは橋姫神社で、もうひとつは住吉神社です。
住吉神社も、水の神さまと信仰されているので一緒に祀られているようです。
では、水害に遭わないように、そして、悪縁を断ち切れるようにお参りをしておきましょう。
橋姫神社は、境内が狭いので、あまり見るべきものはありません。
ただ、橋姫神社は、源氏物語の宇治十帖の橋姫の舞台となった地とされているので、源氏物語に興味がある方なら、一度は参拝しておきたい神社でしょう。
他に何か見るべきものはないかと探しましたが、缶バッヂとマグネットの橋姫ちゃんグッズくらいしか見当たりませんでした。
橋姫ちゃんグッズは、縁切りのお守りになりそうですから、悪縁を断ち切りたい方は授かっておくと良さそうですね。
ちなみに橋姫神社の近くには、良縁祈願の縣神社(あがたじんじゃ)が建っているので、一緒にお参りしておけば、さらなるご利益を授かれるのではないでしょうか。
なお、橋姫神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。